傍観と夢
長い休み明け。一学期に付き合い始めた君は、急に冷たくなった。 昼休み、君が廊下を駆けていく姿を少し寂しい気持ちで見る。 昔なら、昼休みは教室で遊んでくれたのになぁ。 でも、廊下を駆ける君の顔も好きだった。 まあ、さっきから廊下を駆けるとかなんたら言ってるけど普通は駆けちゃいけません。 ひっそり君をつけている私は重いでしょうか。 さすがに体育館とかに行かれたならついていかないけど。 あんなボール地獄。 でも、たまには一緒に遊んでほしい。 男友達と遊びたいのもわかるけど、わかってて理不尽だけど話しかけてほしい。 君が図書室に行こうものなら私も図書室に行く。 屋上で遊ぼうものなら私も屋上に行く。 友達を連れてって、なるべく自然に。 ひとめみたいだけ。一回でいいから話しかけてくれないかなという希望。 私じゃなくて、友達に話しかけてくれるだけでうれしいのはなぜでしょう? 近づいて来てくれた気がして、構ってくれた気がして。 なんでそれだけで嬉しいのかは、私にしかわからないのに。 うれしい理由っていうのが、ハッキリしない。 雨の日は、遊べるところがあまりない。 教室で友達と騒ぐだけ。 でも、私には、私にとったら好機でしかない。 クラスの違う君を見つけやすい、ってだけなのだけれど。 君の教室をのぞいて、君をずっと見てる私はどうなんですか? 目が合ったらサッと視線をそらしてしまって。 嬉しいはずなのに。 君からもじっと見つめてくれているようなのは、私が錯覚してるだけですか? それを確かめたくて、そっちを見たら目が合って。 また視線をそらして。 まどろっこしいのは、恋の性質でしょうか。 ある雨の日。 君に会いたくて、友達と教室に行った時。 男友達と話していた君を見て、今日も眺めるだけか。 それでいいや、そう思っていた。 いつも通りに笑う朝休みが過ぎていって。 チャイムが鳴るまでに教室に帰らなくちゃなんなくて。 話してくれるっていう夢を諦めて。 席を立ったその時。 「何してるの?」 素っ気なく話しかけてくれた君。 「テスト勉強。」 いきなりだから、あんまりうまく返せない。 「ふーん。」 返事をしてくれた。恥ずかしそうだったけど。 うれしい。それしか言いようがない。 「そろそろ朝休み終わりだね。じゃ、またね。」 サッと行ってしまった君の背中を振り返りながら、自分の教室に入る。 なんだ、よかった。冷めたわけじゃなかったのか。 なんだか、言いようのない嬉しさを感じる。 こんな些細なことだけで、私のこの1日は、暖かい太陽に照らされるのだった。 コメント いやー、恋愛小説って難しくないですか!? うまく書いてる方々うらやましいです! 今までファンタジー系しか書いてなくて。 本作も恋愛小説なのか、なんなのか…。 初めての恋愛小説でして…、なんか微妙だったら申し訳ないです。 キュンとするって感じは少ないかもしれないです…。 こういうのを書くときのアドバイス頂けると嬉しいです! ついでに感想もよろしくお願いします…。 読んでくださりありがとうございました! また次の機会にー。 by地縛霊