君を悲しませたくないから。だって、好きだから。
私は大池乃々華(おおいけののか)。 1年から同クラの齋藤雄一(さいとうゆういち)に恋してる。 「頑張って~!」 友達は、みんな応援してくれている。 だからいつかは、告白…しようかな…って思ってる。 私はまあまあ積極的なタイプだから、よく話しかけてる。 そのおかげで、多分雄一も少しは振り向いてくれている気がする。 でもそれは、全くの間違いだった。 「お前、またやらかしただろw俺が先生に怒られただろww」 そう言って、雄一は私に話しかけてくれている。 笑顔で。 私も、笑顔で返す。 「はは、ごめんごめん!まぁた、やらかしちゃったぁ~w」 「おいwww」 毎日のように、このおふざけをやっている。 楽しいから、しかも周りからはリア充に見えているみたいで、ヒューヒュー言われる。 でも、今は二人きり。 雄一と一緒に帰りたかったから、誘った。 2人とも、少しほっぺは赤くなってる。 それも、本物のリア充みたいで嬉しい。 あ。 今、チャンスかも。 だって、二人きりだもん。 「あのっ…」 「ん?」 真剣に私の目を見る。 ドキドキドキドキ… 私の心臓が爆発しそうなくらい、ドキドキ言ってる。 でも、チャンスは今しかない。 「あの、あの…!私ね…、……ゆう、雄一のことが、す、好きなの!」 ……………。 沈黙。 それも、長ーい沈黙。 「…。あのさ…」 「う、うん。」 「お前、友達もいっぱいいるだろ?だから俺と付き合ったとしても、両立できないじゃん。どーせ友達が悲しむか、俺とお前との関係が壊れるだけ。なら、付き合えるわけねーじゃん。」 ………。 「そんな…!私は、雄一が好きで…!唯一のことを…」 途中で、割り込まれた。 「んなの知るか!友達が悲しい思いをしてたら、お前は優しいから友達のところ行くに決まってる!そしたら俺とお前との関係が壊れるっつってんだ!お前が悲しい思いをしたくないなら俺と付き合うな!」 ……! 私はその場に立ち尽くした。 雄一は、足早に去っていった。 …そうか。 今分かった。 私が悲しい思いをしなくて済むように、あんなに言ってくれたんだ。 もしかしたら、私のことが好きだから、そう言ってくれたのかもしれない。 好きじゃないと、「悲しい思いをさせたくない」なんて思わないと思うから。 雄一…。 ごめんね。ありがとう。 次の日、雄一に笑顔を向けたら、優しい笑顔で返してくれた。 ドキドキ。 こ、これも、付き合ってないけどリア充って言うのかな!? ~作者から~ こんにちは! どうでしたか? 何か感想を持ちましたら、ぜひ回答を送ってくれたら超嬉しいです! ここまで読んでくれてありがとうございます! じゃあね~!