地獄行きの鈴
暗い部屋に人形のような少女がいた。雛人形のように整った目鼻立ちをし、朝顔の模様の着物を着て、濡烏色の髪をボブカットにしていた。 本を読む少女の名前は月代(つきよ)といった。 そこに、百合が描かれた着物を着た麗しい少女がやってきた。長い黒髪を背に垂らし、茶色の瞳が明るく輝いていた。月代より少し年下といったところか。名前は雪枝(ゆきえ)という。 月代の隣に座り、小説の続きを書き始めた。 そこに、菊の柄の着物を着た佳人がきた。茶色がかった黒髪を肩のところで切り、小さな顔の部位が小さな顔に収まっていた。年の頃は月代と雪枝より下だと思われた。名前は花子(はなこ)。 雪枝の隣に座り、二人に言った。 「お客さんが来たよ」 雪月花の三人姉妹は笑みを浮かべた。 庵(いおり)は左右を見た。 暗い空間だけが続き、明かりがちっとも見えない。 その時、声が掛かった。 「ねえ」 三人の麗人がいた。庵との距離は約五メートルほどだが、暗闇の中でも、彼女たちの姿は照らされているように見えた。 庵に声を掛けたのは十七ぐらいの少女だろう。三人の中では年上に見える。その隣には十五ほどの少女、その隣には十三に見える少女。三人揃って美少女だった。ハイレベルな美しさを持つ少女たちだった。庵の通う中学校の生徒なら告白されっ放しだろう。 「なあ、此処はどこだ?」 最も年下の少女が花が咲くような笑顔で答えた。 「罪深き死者の行くところ。此処には此岸で罪を重ねた者しか来ない」 罪?俺はそんなことを犯してない。 「何かの間違いだ」 二番目の少女が諭すように話した。 「そう言うあなたこそ間違ってる。あなた、クラスメートを虐めてたでしょ?」 「虐めてない。あれは、からかっていただけ」 「たまにいるんだよね、そう言う人。 無視して、赤の蛍光ペンを奪って、ノートに落書き。今日やったことはこれだよね?これはいじめでしょ?」 年上の少女が言った。 「グループに入れながらも発言権を与えない、奢らせる、あの子がどんな思いだったか、分かる?」 「ふざけてただけ……」 庵の言葉を十三歳と見られる少女が遮った。 「あの子、あなたが交通事故に引かれて死んだと知った時、大喜びしたんだよ」 「黙れ、馬鹿」 ピシャリと言ってやると、少女三人がつかつかと庵に近寄ってきた。 「時間切れ。あなたは地獄行き。時間内に反省して、罪を悔いていればもうちょっとマシなところに行けたんだけどね」 十五と思われる少女が冷たく言った。 十七らしい少女が手に持っていた鈴を鳴らした。リンリンと涼やかな音色が庵の耳に届いた時、庵の意識は途絶えた。 粒子となって行く少年の死体を見ながら、花子が言った。 「今日の奴はマシだったね」 月代が頷いた。 「馬鹿って酷いよね。花子は馬鹿じゃないよ。賢いじゃん」 雪枝も同意を示した。 「うん。いつもよりマシな奴だったけど、言葉遣いが悪いね」 三人姉妹は話をしながら、元の部屋に戻った。
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すげぇやべぇべ
すげぇ ←すみません調子乗りました 凄いですね!! やば! 私も短編小説かいたけど採用されんかった かなわねーな