短編小説みんなの答え:11

紫陽花の夢

一面に咲き誇る紫陽花は恐ろしいほど綺麗だ。 晴れた空の下、私は全く知らない空間にいた。 気がつくとこの紫陽花の花畑にいたのだ。 紫陽花の周りには色とりどりの蝶があつまり、幻想的な雰囲気を作り出す。 本当に、此処は何処なのだろう? 「夢の中、奥深く」 「!?」 後ろから声がした。 慌てて振り返ると猫のお面に赤いワンピース姿の少女が立っていた。 「迷い込んだ人間は夜明けまでに出口を見つけないと永遠に此処に」 「え!?」 猫面の少女は私を見てニヤリと笑った。 「此処は、お前が見ている夢の中だ。 夢の奥底にお前は来た。」 「どういうこと?」 「今言った通り。夜明けまでに出口を見つけ、此処から出ないといけない。 でないと、永遠にこの夢の中。」 え?嘘。 夢? 待って、今が夢の中…? なら、この女の子もいるはずがない。 …まさか、出られないなんてことは。 「早く出口を探さないといけないのでは?」 「でも、夢は覚めるもの。ありえない」 「迷い込んだお前が悪い。夢の中でも此処は奥底。ひとつの出口以外からは出られない」 「嘘だ。」 少女は私にその冷たい光を帯びた瞳を向けた。 「私は失礼」 「待って…!!」 しかし、猫面のワンピース少女はスゥッと消えていってしまった。 私は、絶景を前にして途方に暮れるしかなかった。 そして夜明け。 私は出口を見つけられなかった。 「時間切れ…時間だよ…」 空間中にあの少女の声が響いた。 あぁ、もう終わりだ。 私は完全に諦めた。 その後、夢から覚めた世界では私の存在が消え、十年が経つ。 私は一人。 猫面少女も現れず、永遠に一人なのだ。 もう途方にも暮れようがない。 私は、これからも姿を変えぬまま紫陽花の花畑で、紫陽花の夢の世界で一人。 『知っていますか?この、‘紫陽花の夢’という話を知った人はその日の夜にあの世界へ迷い込むのだそうです。 あなたも、迷い込みますよ。 でも、出口を見つけられれば大丈夫。 その空間にいた間の記憶は消え、普通の朝を迎えるでしょう… しかし、見つけられなかった人の存在は消え、初めから何もいなかったかの様になるのです。 つまり、永遠にあの場所にいつづけることとなった方以外は翌日を何の影響もない状態で迎えるのです。 さて、あなたは明日の朝を迎えられるでしょうか? それは、誰も知らないのです… では、失礼。』 完

みんなの答え

辛口の答え

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おお~!!

今回もあおねこさんの作品見たよ!! やっぱり流石あおねこさんだね!! いつもいつも物語に引き込まれちゃう!! すごいね!! 文章もちゃんとしてるし、内容もまとまってるし!! 紫陽花の夢を見そうで怖いな...!!


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