短編小説みんなの答え:1

終わりの合図

今日は、一年に一回彼女と会える日。 胸を躍らせながら俺は待ち合わせ場所の祭り会場へ向かった。 「3分の遅刻」「ドワァッ!」後ろから急に声をかけられて驚く。その懐かしい声の主は   「夏芽!」  「たっちゃん!」 本気で喜ぶ俺と演技っぽく喜んでいる夏芽。それでも久しぶりの再会に少しは喜んでいるようだ。 「元気だったか?」「お陰様でピンピンしてますぅ~!」大丈夫そうだ。 「今日は何時に帰るんだ?」「今日は、19:45まで!」 今は、17:29。短いな。 「んで~急なんですけど」 「おっなんだ?」 「遅刻したんだから、なんか奢って」    マジか 「おいしーっ!」かき氷で機嫌を治してくれてよかった。   「次は、綿あめ買って!」   まだ、遅刻の罪を償うことは出来ていなかったようだ。 そんな感じで、夏芽が言う通り買っていっていると冷たい機械音声のアナウンスが流れた。 「19:30カラ花火ガ始マリマス。ゴ覧ニナル方ハ河川敷マデドウゾ。」 もう、なのか? 花火が終わって祭りがお開きになれば夏芽は帰る。遠くへ、 「もう、終わりだね。花火見てからバイバイにしよ?」  「、、そうだな。」 腕時計の針が示す時間は19:27そろそろだ。そろそろ花火が始まる。 人混みに揉まれついた頃にはもう花火はクライマックスを迎えていた。 「綺麗だね。」「、、、」     なにも、返せない もっと喋りたいのに、  夏芽が、    天国へ帰る前に。 去年のデートの帰り夏芽はわき見運転の車に轢かれて死んだ。 そして、年に一度お盆の日に開かれる、この祭りの時期に帰ってくる。 「そんな、、そんな悲しい顔しないでよ。また来年も会えるんだからさ」そう言う彼女の瞳はどことなく潤んでいて、花火が綺麗に反射していた。 「あぁ、、そうだな。」 花火が打ち上げられていく。時刻は19:44。 「また、来年。」「あぁ、またな」 彼女の体が徐々に薄くなっていく。なにも言えないまま俺たちは見つめ合っていた。 ヒュ~  ドォン! 19:45。毎年恒例のクライマックスの金色の花火が上がる。 俺は、この花火が残酷に終わりを伝える神からの合図の様に思えた。

みんなの答え

辛口の答え

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(´;ω;`)

夏々です(*^^*) 悲しい(´;ω;`)


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