【短編小説】ありがとう
全身で風を受ける。 …気持ちいい。 お父さん、お母さん。ごめんなさい。 私はここで大切な命を捨てます。 もう疲れた。もうしんどいんだ。 何で相談しなかったのって怒るかな? 相談したら心配かけちゃうから。 私はもう自立している。何でもかんでも2人に頼ってちゃダメだから。 私は低いフェンスを越える。 下を見るとゴマ粒ぐらい小さいたくさんの人影と ブーブー言いながら進むたくさんの車。 ここに突然、人が落ちてきたら怖いよね。 でも、私にはあなた達の事を心配する余裕はない。 風が吹いてきた。 全身で風を受ける。 …気持ちいい。 よし、もう大丈夫。 ありがとう、ごめんなさい。お父さん、お母さん。 「き、君!何してるの!?」 男の人の声が聞こえてくる。 タイミング悪いな…。 「ごめんなさい。気持ち悪いのが見たくなかったら戻って下さい。」 「え、あ、ちょっと待って!」 男の人の返事を聞く前に私は飛び降りた。 「うわぁぁぁぁぁ!つ、つかまって!」 ビルと私の体が離れた時、男の人が手を出してくれた。 でも、間に合わない。 間に合ったとしても掴むつもりはないけどね。 「きゅ、救急車!」 「こんな高いビルから落ちてきたら、死んでるんじゃ…。」 「気持ち悪い…。」 「誰か救急車呼びましょう!」 ざわざわ聞こえてくる声。 何を言っているのか分からないけど。 あ、もう眠い。 頑張ったから、目を閉じて良いよね。 …温かい。 …冷たい。 これで解放される。 ありがとう、お母さんとお父さん。 作者のブルーです。 しんみり系を作ってみたくて、書きました。 『…冷たい。』とありますが、コンクリートの冷たさの事です。 『…温かい。』は温かい血に包まれて、という意味です。 感想・アドバイスをお願いします。
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すごい
やっぱすごいねブルーさん。 悲しい小説ですね。 一体何があって自殺したんでしょうか……?