初恋は桃色で
私はあなたに恋をしてしまいました。 「ゆうと君!今日も一緒に帰ろう?」 毎日の日課。 私がゆうと君に一緒に帰ろうと誘って、ゆうと君はいつも通り「いいよ」と優しく返事をしてくれる。 そのはずだった。なのに。 「梨花!!ごめんっ!無理っ!!!」 ゆうと君はそう言った。 「はぁ。何なの?それ?一緒に帰ろうって約束したじゃん。約束破る気?サイテーじゃん。」 私はつい感情に任せて、ひどいことを言ってしまった。 「ほんとごめん。」 ゆうと君はそう言って、全速力で走っていた。 ゆうと視点 梨花にひどいことを言われた。 けど、自分のせいだってわかっている。 今日の朝、学校に行くときに約束した。一緒に帰ろう、って。 その時は忘れていたけど、大事な用事があったんだよ。 許して、梨花? 梨花視点 本当は、こんなこと思ってないのに。 ひどいことを言ってしまった自分を責める。 ゆうと君は傷ついただろう。 明日、謝ろう。絶対に。 そう決めて顔を挙げると、目の前にゆうと君がいた。 「エッ」 驚いた。 ゆうと君は微笑んでいた。夕日のせいか、頬が少し赤くなっている気がした。 「あ、あの、僕と、付き合ってくれませんか?」 まさか、そんなこと言われるとは思ってもなかった。 そして、プレゼントとともに、その言葉を受け取った。 「はい。もちろん」 あんなことがあったけど、今日は最高に幸せだ。 夕日が、二人を祝福するようにオレンジ色に輝いている。 手をつないで、二人は前へ歩き出した。