短編小説みんなの答え:1

日本人

本土決戦を一日でも遅らせるために、彼らは私たちと戦っている。 意識が足りなかった。知らなかった。気づいていなかった。 上官が捕虜の治療をした時、無事を祈る母親と娘からの手紙を読み上げた時に気がついた。彼らも一人の人間であり、誰かの息子であり、父親なのだと。そして、そのためか、彼らは驚くほど強かった。死んでも立ち向かってくる。 日本軍よりも数の点では有利にも関わらず、私たちの死傷者はとても多かった。 また一発、また一発と薬莢が放たれ、また一人、また一人と死んでいく。 もう、当たり前の光景だった。 だが、しばらく経つと、生きて戦う日本兵の姿を見ることはなくなった。 しかし、どこからか銃弾が飛んできて、仲間が死んでいった。 「ぐ」 苦しそうな声を出し、ワトソンが倒れた。 「ワトソン、ワトソン!」 呼びかけても、揺すっても、ワトソンは目を閉じたまま、動くことはなかった。 突如、上官が発砲した。驚いて後ろを振り向くと、多くの日本人がこちらに向かってきていた。 鬼の形相、死ぬ覚悟をして、こちらに向かってきた。 私は直ちに銃をつかみ、発砲し続ける。 もう、やめろよ。こんな戦い。 あんた達にも、家族がいるんだろ?愛する人や子供もいるんだろ? 本土決戦を遅らせるためにも必死に戦ってる。それは分かってるつもりさ。少なくとも、以前よりは分かってるつもりだよ。でもな、本土決戦をして、どちらかが負けない限り、これは続くんだよ。 私が発砲するたびに、顔も知らない誰かが死ぬ。 あの、大きい星条旗。 「あれを立てるのはまだ早かったんだよ」 こんなにいるのに。 私は弾を入れ替え、また撃ち続ける。すぐに弾は無くなり、入れ替えようとした時、足に衝撃が走った。それだけで、撃たれたんだなと分かった。 「ミラー!ミラー!」 上官が私を呼ぶ。 ビクトリアとエドワードの顔が頭をよぎる。 生きたいと強く思った。生きて、アメリカに帰り、家族に会いたい。 だが、もうどうすることもできず、私の意識は途絶えた。

みんなの答え

辛口の答え

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悲しい話だ・・・

番組では、日本兵の話をとり上げることが多いですが、 米軍の人たちも同じ思いを持っていたはずですもんね・・・ 戦争なんて無くなりませんが、少しでも平和になるといいですね・・・


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