これでいいのだろうか…。【俺の本心】
俺はクラスのガキ大将、木之下 奏介(きのした そうすけ)。 今日、学校のグラウンドの1人用ベンチが取り合いになった。俺はみんなを無理矢理木に押し付けて、ベンチに座ってやった。その時はきもちよかった。でも後になって、俺は変わっていく…。 放課後。俺は、友達の里杉 優真(さとすぎ ゆうま)の家に遊びに行った。優真の家には、漫画が山ほどあった。おととい発売された大人気漫画雑誌「ピタロン」の今月号も、クラスで1番早く購入していた。優真は、ネタバレもやりがちだった。俺の家にあるピタロンは、一冊のみ。母ちゃんが、習い事の合宿を頑張ったご褒美に、特別に買ってくれたものだった。しかしそれは、去年の3月号だった。 俺は、優真のピタロン今月号を取り上げ、読んだ。さすがピタロンは面白い。うちに帰ってゆっくり読むことにした。 「おい奏介、それ僕のだぞ。貸すなんて一言も言ってないぞ!返せ!」 「なんだよ言う気か?俺だって読みたいんだ!来月返すぞ!」 返してくれるのは良いのだが、その時にはすでに、ボロボロになっているのだった。 ワハハ…俺は家で、ピタロンを読んでいた。そして、あっという間に読み終えた。 「ああ、面白かっ…あれ。」 なんだかすっきりしない。どうしてだろう。優真からピタロンを取った。1カ月、俺のものだ。これで、タダで読める。でも、いつもと違っていて…。ピタロンを取り上げたことを後悔するような感じがする。 …それは、俺の本心が、目覚めた瞬間だった。