短編小説みんなの答え:0

お代は、、、

「何、、、これ?」 学校の図書室で、やけに古めかしい本を見つけた。題名はかすれて読めないけど所々は見えた。 「ミ、べ、ラズ?なにそれ?」少女はその本を開いた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ある女の子が、ある、お祭りに迷い込みました。その女の子は、友達と喧嘩したばっかりで泣いていました。すると、屋台のおじさんが「お嬢ちゃん、これはいるかい?お金は要らないよ。」差し出されたのは四角の額の中で絵みたいに咲いている綺麗なお花のネックレスでした。「欲しいけど、、ほんとにお金無くていいの?」「ああ、その代わりにお嬢ちゃんの涙。つまり[悲しい感情]を貰うよ。」女の子は泣き顔が恥ずかしいと思っていたので、差し出しました。すると、涙はピタリと止まりました。「ありがとう、これをどうぞ」女の子は瓶のお花のネックレスを貰いました。次の屋台では、空を切り取ったように青いビーズが付いたイヤリングを[誰かを好きになる気持ち]と引き換えに貰いました。その時、後ろに長い黒髪で赤い瞳の女がいることに気づきましたが、そのまま色々な屋台を回って行きました。ですが何故でしょう。心にポッカリと穴が空いたような気持ちなのです。女の子は水の中で人魚が泳ぎ回っているような瓶が売っているお店の優しそうなお姉さんに聞きました。『この気持ちはどうすればいいの?』とするとお姉さんは言いました。「解決するのは簡単よ。解決したい?」女の子は迷わず「したい」と答えました。「それじゃあ、私はあなたの[理性]を貰うわね。これで、あなたはなにも考える事はない。悩むこともないわ。おめでとう。」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ッ、、!何よこれ、、!」 高校の図書室とは思えない程幼稚な文章。 創立20年のこの学校には似合わないほどの古さ。 何よりこの奇怪な内容。 全てが怖くて、少女は本を閉じた。 次の日少女は、その本のことを親友に話した。 だが、いくら図書室を探してもその本は見つからない。 親友は愛想を尽かして帰ろうとした。だが少女がずっと引き止めるので、 「うるっさいなぁ黙って!わたしはもう帰るから!本なんてないじゃん!嘘付き!」 信じていた親友にそこまで言われたことの悲しみで、少女は泣きながら帰った。 「何これ、、?」路地の向こうから祭りのような声が聞こえる。 少女はうっすらと見える提灯の赤い灯に吸い込まれるように歩いて行った。 その女の子の後ろからずっとついて来ていた長い黒髪に赤い瞳の女が言いました。 「『見るべからず』って書いといたのに。古くて読めなかったのかしら。全く仕事を増やしてくれちゃって。困るわ」 そう、独り言を言いながら、紙にこう書きました。 "ある女の子が、ある、お祭りに迷い込みました。"

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