拝啓、弱虫の君へ
拝啓、弱虫の君へ。 君は、ひとりになることを誰よりも恐れていた。人を傷つけないように、怒らせないように、ハブられないように、細心の注意をはらって生活していた。 しかしそれは、八方美人と言われ非難された。人は理不尽だ。君は嫌われない努力をした結果、嫌われた。弱虫を隠そうとした結果、弱虫であることを知られてしまった。それでも君は、心配をかけたくないがために誰にも相談はしなかった。君、思考回路からして弱虫だよ。 君がそんなんだったから、どんどん嫌われ、嫌がらせもエスカレートした。嫌がらせした奴も悪いけど、君のやり方も悪かったんだ。今ならそう断言できる。 そして悲劇は起こった。木々の葉が色づき始めた頃、君の家に頼んだ覚えのないピザが10枚以上届き、嫌がらせグループのメンバー約20人が君の家に土足のまま入ってきた。君が心配かけまいと隠していたものが、全てバレた。今までの努力は、一瞬にして水の泡となった。そこでやっと君は隠し通すのをやめた。遅い。遅すぎる。もっと早く誰かに相談していたらこうはならなかった。君ってば、本当に弱虫だ。 君はすぐに転校、転校して間もなく中学生になった。手をさしのべる仲間ができ、君は弱虫を卒業した。瞬く間に時は過ぎ、今に至る。 「君」はもうどこにもいない。 しかし、「私」がここにいる。 弱虫の君へ。過去の私へ。きみたちは、臆病で八方美人の、弱虫だ。
みんなの答え
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え、すごい
年下失礼します!!! えっと、もう、すっごいです。もうすみません、語彙力なくて。 私一年後にこんなにいい小説っていうか短編書ける気しないです。 「弱虫の君」というのが「私」の過去の「私」なんですよね…? もう…すごすぎて…言うことばも見つからない…。 すごいいい作品でした!楽しませていただいてありがとうございます!!!!