私は、悪役。ヒロインの恋を邪魔するモブ女。
私には、かれこれ4年近く片思いしている人がいる。 同じクラスの望月翔だ。運動が得意で、可愛い系の顔立ちをしている。正義感が強くて、困っている人を見たら放っておけない、そんな奴だ。 高校も同じ学校に進んで、今は高校2年生。一度も想いを伝えられないまま、高校生になってしまった。 高校2年生になって最初の席替えで美月という女子が翔の隣になった。名は体を表すと言うもので、月のような美人。ちょっと近寄りがたい雰囲気が流れる位の美人だ。でも、実際に話してみるとそんなことなくて、気さくだった。 頭も良い、先生からの信頼も厚い優等生。そんな女子がモテないはずがない。実際に美月のファンクラブまであるくらいの人気っぷりだ。 翔も、ああいう美人な子が好きなんだろうか……。2人が楽しそうに話しているのを見るたび胸が痛む。 そんなある日、美月に「話したいことがあるの。放課後空いてる?」と聞かれた。私は、戸惑いながら「良いよ」と答えた。 あの優等生の美月が、私になんの用だろうか。 放課後になって、美月に美術室まで連れて行かれた。中に入ると人は誰もいなくて、少し涼しかった。美月が私の顔をまっすぐ見つめて言った。「あのさ、翔くんってどんな子が好きなのかな?」 息ができなくなった。美月は翔のことが好きだったんだ……。 私が、やっとの思いで「どうして?」と聞く。分かりきってるのに、受け止めきれなかった。 美月は少し顔を赤くして言った。「私、翔くんが好きなの。告白しようと思ってる。」 泣きたくなった。「翔くんと中学から一緒なんでしょ?何か知ってるかなぁと思って……」続けて美月が言う。 かすれた声で私は言う。「いつから…?」 美月が答える。「隣の席になってから、優しいなって思って…」 それを聞いた途端、怒りと悔しさ、悲しさが込み上げてきた。私の方がずっと前から好きだったのに、ちょっと美人だからって、たまたま隣の席になったからって、翔に告白するなんて……。 理不尽なことは分かってる。でも悲しくて、悔しくて、どうしようもなかった。私は、感情に任せて言ってしまった。 「何で?なんであんたが翔に告るのよ!?ちょっと美人だからって!成績が良いからって!翔に優しくしてもらえて!あんたちょっと生意気なのよ!どーせ、顔がよかったら誰でも良いんでしょ!?私の方がずっと翔のこと好きで…… ずっとあんたなんかより大好きで……」 泣きながら言う。ふと、美月の視線が私の後ろ、ドアの方に移る。私が振り返ると、翔がいた。 「ごめん、お前の気持ちには応えられない」いつもの声で翔が言う。悲しかった。でも、分かりきってた。 どうしようもなくなって、床に座り込んで泣く。 「何で……、私の方がずっと先に好きだったのに……」 翔がドアの前から去っていく。 「翔くん!」美月はそれを追う。 先に好きだったからって偉い訳じゃない。 こんなこと言われても怒らない優しい美月を翔は好きになったんだ。 悔しいけど、完敗だなぁ。 私は、ヒロインの恋を邪魔するモブ女。完璧なヒロインを罵倒する最低な悪役。でも、モブ女だって、ヒロインと同じぐらい、ヒーローのことが大好きなんだよ。 ここまで、読んでいただきありがとうございます。拙い文ですが、感想をいただけたら嬉しいです。 初めて書いてみたんですが、難しいですね!読み辛かったら、ごめんなさい
みんなの答え
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感想失礼します。
はじめまして! 主人公(?)と同じで私も最近失恋してしまったので、 感情移入がすごくできました…。 語彙力、文章の組み立て… ほぼ同い年だと思えませんでした。 いい小説ありがとうございました!
!!!
本当にすごい!! 私も11才だけど、こんなにすごいの書けない!!
ファンになりました
こんにちは! すごくいいですね! 文章も.表現のしかたもうまい! これで11才ですか?!新作また出してください! でも1つアドバイスするとしたら.タイトルには「ヒロインの恋」 みたいな風にしたらいいと思う。文章はそのままで! そうしたら立場が逆転して.オチで「私」は悪役ってわかるのがいいと思います。 長文すみません
え?!
え?!本当にどう年齢なの?! 上手すぎです! セリフの書き方とか、設定、発想からしてすごい! めっっちゃよきです!
え、めっちゃ上手い!!
ほんとに11歳!?って疑うほど上手い!! 発想も、設定も、文章も、バッチグ~!(え、古…) 私には、こんなの書けない!すごい! マジすごい!ほんとすごい!すごすぎですか! また書いて欲しい!!