人が消えた。その結果。
ポストに手紙が入っていた。差出人の名前無し。宛名は私宛てだった。当然開封する。 「柄でもないけど、こうしないと気がすまない。だから、この手紙をお前にあてて書いている。 俺からの手紙なんて読みたくないよな?だけど、最後まで読め。一生懸命書いたんだから、簡単に ポイと捨てられるのは困る。これで、最後にする。今後は関わるのはやめる。 前置きはこのぐらいにして、本題に入る。今、俺が書いているのは、お前が『消えた』世界だ。 お前は言った。『どうせ、私なんかいなくなったって、世界は何も変わらない。』と。 当たり前だろ。お前が消えたぐらいで、世界が機能しなくなったら大迷惑だ。世界は、世間は、 お前のいうとおり、朝がきて、夜がきて、何も変わらない平和な世界だ。安心しろ。 じゃあな。 1」 なんだ、これ。いたずら?それにしては悪質だな。 .............私が消えた世界。私が夢見ていることを、なぜ、こいつが知っている。 1?2があるって言うの? 封筒の中をのぞくと、最初の便箋より一回り小さい便箋が、入っていた。 「勘違いしないでほしい。一枚目は、別に嫌味のつもりで書いたわけじゃない。事実だ。」 そこまで読んで、やめてしまおうかと思った。やっぱり、こんな手紙を送りつけられるんだから、消えるのが正しいのだ。 しかし、次の文章でまた読む気力を取り戻す。続きはこうだ。 「自暴自棄にならないでくれ。ここまで読んでくれていることを願うばかりだ。伝えたいことがあったんだ。 お前がいなくなった世界は何も変わらない。だけど、俺の中のちっぽけな世界は180度変わった。 こんな、ベタでくさいセリフは聞き飽きただろう。書いているこっちも恥ずかしいし、何の意味があるのか わからない。でも、喜べ。お前がいることで、平和に保たれる世界があるってことが、今、証明されたんだ。 お前を必要としている人間が、最低1人は存在するということを、文字として残しておく。 やっぱり、読まなくていい。どうか、途中で捨ててくれていることを願う。 」 なんだ、これ。言っていることがめちゃくちゃだし、結局何を伝えたいのかさっぱりだ。 とか思いつつ、どこに送るでもない返事を書いてみる。 「あなたは誰ですか。私のことが好きなんですか。ストーカーですか。 悪い人ではなさそうですね。でも、「お前、お前」って、失礼ですね。 書いてはみたものの、送り先がわかりません。送るつもりもないので 書いてしまいます。 あなたの手紙を読んで、元気をもらいました。 あなたの世界の平和を守るために、私はもう少し頑張ってあげます。」 その手紙は、机の上においたのに、後日消えていた。不法侵入か?なーんて。 恐らく、私が消えなかったことであの世界は消滅した。 だけど、どこかで、あの手紙の送り主が、私の返事を手に、楽しそうな顔をしている様子が不思議と想像できるのである。
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すごい!!
必要とされるって凄い嬉しいことなんですね!! お前って失礼ですね。 って、冷静!! 1は事実、2は書いた人が思っている事ですかね。 いいですね!!わたし的に恋に見えた笑
ヽ(´∀`≡´∀`)ノ
夏目ちゃん(o・ω・o)だよ☆ ミステリー極まりなし!って感じだね! 私もなんか書いたら消えたりして…笑