Space Time ~君の心の中で~
2020年8月5日午前7時38分、自転車と車がぶつかる事故が発生した。車はその場から逃げようとしたが、周りに車のナンバーを見ていた人がいたため、すぐに警察に捕まった。自転車に乗っていたアンナは中学2年生の女の子で、学校に向かう途中だった。彼女は車にぶつかられて、頭を強く打った。その影響で、今は気を失っている。病院の先生は、「もう二度と目を覚まさないかもしれない」と言っている。アンナの家族や事故を知った友達が悲しみに暮れる中、アンナの心の中では奇妙な事が起こっていた。 「ん…ん?」 目を覚ましたアンナは、今まで一度も見たことのない、美しい景色の場所にいた。ここはどこなのだろうか?そう思いながら、美しいけど少し変な景色に見とれていると、いつしか時間は過ぎていった。はっと我にかえると、となりには見たことがあるような、無いような、そんな男の子が座っていた。その子はアンナと同じ中学生くらいだった。景色を見ている彼は、こっちに気付いていないのだろうか?というか、いつからここにいたのだろうか?そんな疑問が次々とアンナの頭に浮かんだ。 「ねえ。」 「えっ?」 彼に話しかけられた。びっくりしてアンナは動揺を隠せなかった。 「アンナ、やっと会えたね。」 「…あなた、誰?」 「忘れちゃった?僕だよ僕、ウチュウ。」 「ここはどこ?」 「君の心の中だよ。」 「私の心の中?」 「そう。どうやら君は事故で気を失っているみたいだね。」 「そ、そうなの?」 アンナは、事故が起こったことを知らないようだ。一瞬の出来事だったからかもしれない。 「だから私はここにいるの?」 「そうだね、でも会えて嬉しい。ずっとおしゃべりしたかったんだ。」 「私と?」 「うん。」 「何で?会ったこともないのに。」 「ここは君の心の中。僕はここに住んでるから、よく夢で会ったんだよ。」 「そういえば、小さい頃に会ったことがある気がする。」 「なのに最近は全然会えないからさ。しかも、夢では決まった事しかおしゃべりできないし。」 「演劇みたいに?でも何で最近は会えなかったんだろうね。」 「僕は、君の心が成長したからだと思うんだ。」 「私の心が成長?」 「うん。昔はよく心の中で僕に話しかけてくれた。だから夢で会えたんだと思うんだ。」 「確かに、昔はよく心の中の友達に話しかけてた。でも、最近はいろいろあって、ため息ばっかりついてたんだ。」 「やっぱり、君の心は成長したんだね。」 「私、ウチュウに会えてよかった。」 「僕も、君の心の中にいれてよかった。」 こうして、幸せな時間が過ぎていった。 「ねえ、君、何か得意なことはあるの?」 「私はバスケが得意。昔からやってるの。ウチュウは?」 「僕は、…時間を操ることかな。」 「そんなことできるの?」 「うん。あまり役に立たないけどね。」 「私、危ない状況なのかな。」 「ここにいるってことはそうだろうね。」 「そっか…。死んじゃったらもう会えない?」 「うん、二度と。」 「死にたくないな、ずっとウチュウと一緒にいたい。」 2人は、美しい景色の中を歩きはじめた。 「私、急に死んじゃって、ここからいなくなっちゃうんじゃないかな。」 「君が死んじゃったら、僕も、この場所も消えちゃうんだよ。」 「そ、そんなの嫌だ。いっそのこと、事故が起きる前からやり直したい。」 「そんなことができればいいのにね。」 「できるよ!」 「えっ?」 「ウチュウは時間を操れるんでしょ?」 「でも、これじゃあ、時間を戻したって…」 「はい、決まり!」 「…うん、わかったよ。」 アンナの心の中は、アンナが操ることができるのだ。だから、ウチュウはそれに従わざるを得ない。 「ウチュウ、今日はありがとう!また夢の中で会おうね!」 「う、うん。」 「じゃあ早速、今日の朝に時間を戻して!」 ウチュウは悲しそうな顔をした後、目をつむり、手に力を入れた。そしてー。 2020年8月5日午前7時38分、自転車と車がぶつかる事故が発生した。 時間を戻しても、起こることは全く同じ。つまり、運命はそう簡単には変えられないのである。こうしてアンナは、無限ループに陥ってしまったのだ。 作者のレミーです!読んでくださった方は、一言でもいいのでぜひコメントを書いていってください!_φ(・_・ よろしくお願いします!m(_ _)m タメ口OK!辛口NG! *Space Time (スペースタイム) = 時空、4次元世界
みんなの答え
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なるほどー。
凄いです…。確かに、運命はそう簡単に変えられませんよね…。 だから、ウチュウは悲しそうな顔をしたんですね…。 納得しました。 余談 レミーさん!私の小説に二つも答えてくださり、誠にありがとうございます! 本当にありがとうございます! これからも読んでくれると嬉しいです…。 あ、もちろんレミーさんのも読みますよ! では!