彼岸行き階段
『ギィィィィ…』 音を立てて、古めかしい扉が開く。 今私は、学校の七不思議に数えられる ‘図書室の隠し扉’の噂が本当かを、親友である葵と検証していた。 さっき、回る本棚の裏からいかにも怪しげな扉が現れ、その扉を今開いたのだ。 「ねぇ…本当に大丈夫?」 心配そうに葵が言う。 「葵が検証したいって言ったんだよ? 大丈夫だよ。私もいるし、入ろ?」 葵は怖がりながらもうなずく。 それを確認し、私は扉がつなぐ空間に入った。 中は、とても暗かった。 しかし、行灯らしき灯りが示しているお陰でここには石造りの階段があり、ずっと下まで続いていると言うことが分かった。 「…何で、階段が…」 「やっぱり怖いよ、戻ろうよ、悠里!」 「でも、ここは学校だし、変な場所に繋がってるなんてありえないって。」 検証したいと言い出したのに実は怖がりな葵は階段が続く方を覗き、ぶんぶんと首を振った。 「ごめん、悠里!!私、怖い…。 ここで待ってるね…」 「…うん、分かった。すぐ戻ってくるから、怖がんなくて大丈夫だよ?」 頷く葵を尻目に、私は階段を降り始めた。 それぞれの段に行灯が置いてある。 (葵が待ってるし、早く下へ行こう) そう思いながら。 十分後。 (これ、どこまで続くの…?? 流石におかしいよね?) もうすぐで一番下かもしれないと思い、私は身を乗り出した。 すると…ツルッ。 まるで、何か…何処まで続くか分からない空間に引き寄せられるかな様に私は階段から落ちた。 「ぎゃああああああっ!!!」 『いやぁっ、どうしたの!? 悠里ー!!悠里!!』 という、葵の悲鳴が上から聞こえた。 私は返事も出来ずに落ちていった。 思い切って落ちていく方…つまり下を見ると、そこは行灯が沢山置いてあり、少し明るかった。 赤い花が見える。 彼岸花だろう。 そして何よりも…化け物が見える。 鬼の様な大きなものや、真っ白な…お化けの様な怪異。 さらに、赤いワンピースを着ている女の子っぽい子や、灰色の狼…。 そして黒い羽が生えた烏の化け物。 私が落ちていく先は、一体何処なのだろう。 しかし、生きては帰れない様な気がする。 どんどんその化け物たちが近くなってくる。 もう、諦めよう。 私はそう思いながら落ちていった。 その後、例の隠し扉は消え、図書室ではぐっすりと眠っている少女…葵が見つかった。 また、隠し扉が消えるのと同じく階段から落ちた少女、悠里の存在も消え、葵からも『そのこと』の記憶は消えていたという。 しかし、学校での七不思議としての噂は消えていなかった。 その古びた石造りの階段は彼岸…死者や化け物、怪異と呼ばれる類のものたちが暮らす世界に続いており、階段を降り始めた人間は必ず階段から落ちてしまい、生きて帰った者はいないらしい。 完 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー こんにちは、作者のあおねこです! 感想お待ちしてます(^^) では!
みんなの答え
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すごい!!
凄い!! 文の書き方どんだけ上手いんですか!? あおねこファンクラブ!!
いえ一ぃ
まってました!しんさく! 大ファンです! おもしろかったです!
素敵!でも・・
面白かったです。ですが、前に内容がかなり似ている同じような小説を見掛けました・・あおねこさんのオリジナルと信じてます!
うれしいです!
今回は、七不思議絡みの話で、個人的にも面白かったです!(もちろん、そうでなくても面白いです!) 連日投稿で、すごいですね! 赤いワンピースの子は、猫面の子ですか...? また、次回、楽しみにしています!
面白い!
とても面白いです! 次も楽しみです!
怖い怖いー!!
Hello! あおねこさん、イェーイ!笑 小説家のアクセサリー☆だよぉー!また会えたね~!!うっれしーい!!! やっぱり流石、あおねこさんだねー!! めっちゃ怖ーい!! だずげでぇー!! めっちゃ、めっちゃ面白かった! いつも、あおねこさんの小説読むと元気出るんだよね! いつもありがとー!! もう、毎日のように言ってるけど、ほんとに表現力凄いよね!読者を物語の世界に引き込ませる力...あ、私ってこのセリフ何回言ったんだっけ?言い過ぎか...ww まあとにかくすごい!尊敬!! あおねこさんは、すごい才能を持ってるよ!!絶対に!!だから小説家になりなよ!!あおねこさんが小説家になったら、私、絶対にあおねこさんの本買うから!! あおねこさんと私は親友だよ♪ good-by!
おもしろかった!
こんにちは、ちぃです。 いつも見てます。 今回もすごくおもしろかったです。 次のお話も楽しみです。
おもしろかった!
こんにちは、ちぃです。 いつも見てます。 今回もすごくおもしろいお話でした。 次もすごく楽しみです。
あおねこさぁん!
今回も面白かったです! なんか、地縛少年花○くんに似てますね。(一応、隠しました) 次も頑張ってください!