夏休み【短編小説】
「筆箱と連絡帳入れて……明日の用意終わり!はぁー!やっと終わりだぁぁ!やったー。」 そう言って、ベッドに倒れる。 何で喜んでいるかというと、明日学校に行ったら夏休みだから。 でも、そこまで嬉しいものじゃない。なぜかって、いつもより短いから。 世界ではあるウイルスが流行っている。 そのせいで日本もマスク、手洗いうがい、消毒しましょうと言われてるのだ。 「あーあ!マスクとか暑くて死ぬわ!!旅行にはウイルス君のせいで行けないし!今年はずっと家でゲームかなぁ。それより、夏休み短いし!ゲームしてる暇あるかなぁ。宿題あるし。あーもう嫌だぁぁ!」 誰もいない家で叫ぶ。 でも、よく考えてみれば、緊急事態宣言とやらで休んでいたのだから短くなるのは当たり前だ。 それでも納得できない自分が心の中に潜んでいた。 「動物は良いよね!マスクもせずにウロウロして!ああああああ!もう嫌でぇぇぇぇす!!!」 誰もいないから叫べてラッキーだ、と思ってたら後ろから声がした。 「あんた、何言ってんの?」 振り返ると、マスクを手に持った、制服姿のお姉ちゃんがいた。 「お、お姉ちゃん!?いたの?聞いてたの?」 「聞いてたわ。そんなことより、あんたは習い事でしょー。」 相変わらず、高校生のような言い方だ。まぁ、本当に高校生だが。 「今日は無いの!妹の習い事ぐらい把握してよね!…あ、ちょっと無視しないでよ!」 「手を洗うに決まってんだろ。そのあとは消毒もしないとだし。あ、マスクも袋に入れて捨てなきゃ。面倒臭い!」 言い方は雑だが、やるときはしっかりやるというお姉ちゃんのことだ。きっちりやるのだろう。 「お姉ちゃん、今日は部活無かったの?」 「あったわ!今何時だと思ってんの?六時!六時に帰ってきたの!ってことは部活がありましたー!姉の部活ぐらい把握してよね!よっしゃあ!言い返してやった!」 相変わらず、生意気なお姉ちゃん。まぁ、元気ってことだから良いのだが。 「でもさ、ずっと家にいるってことは家族との絆が深まるじゃん?」 「え?」 確かにそうだが、これ以上深める必要はあるのだろうか? 「今まで夏休み、友達んとこ遊びに行ってたでしょー?だから、今年こそ家族だけで一緒に過ごして楽しむ!そして絆が深まる!まあまあ良いじゃん。」 お姉ちゃんは雑に言っているが、私にはとても心にグッときた。 「そうだよね。嫌なことばかり考えてちゃダメだよね。今年はいつもと違う感じで楽しまなきゃ!!」 「そうそう!その勢い!本当にあんたはマイナス思考だから困るんだよ!…あ、電話。じゃねー。」 今年の夏休み、楽しみになってきた! 感想待ってます!
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わかる
めっちゃ共感できる小説でした! いつもありがとうございます!!
共感(^。^)
最初の方はすごく共感しました!私も少し歳が離れた妹がいるので、あと数年であんな会話するのかな~( ´ ▽ ` )なんて思いながら読ませていただきました! 現実味があってよかったですよ∩^ω^∩