一年前の夏祭り
「風歌~! 」 と、大きな声で言いながら遠くから俺は手を振る 「翔くん! 」 と大きな声で言い、手を振り返してくれた。 一年前までは。 一年前の今日は夏祭りだった。 今年もあるが、俺は行かない。というか、行けない。この日の夏祭りがトラウマだからだ。 「そろそろ始まるんだな…」 2階の自分の部屋の窓を開け、窓際に座り、夕焼け空を見ながら呟く。 自分の右腕を強く抑える。 遠くからは祭りの音楽が聴こえる。 まだまだ昼のように蒸し暑くて、熱風が吹きカーテンが揺れる。 一年前のことをふと思い出した。 夜の9時。 夏祭りが終わり、風歌の家まで一緒に歩いていた。 信号待ちの時に周りを見渡すと、夏祭りの帰りであろう浴衣姿の人がいた。 信号が赤から青になり、一斉に人が動き始める。 すると、風歌が急に 「危ない! 」 と言って俺の背中を勢いよく押した。 どうしたのかと横を見ると、車が飛び出してきていた。 気が付くと病院のベッドで天井を見ていた。 そこには信号待ちの時の人達がいたが、風歌の姿はそこにはなかった。 俺は幸い右腕の打撲だけだった。 体調を聞きにきた医師に風歌のことを聞くと、思わず耳を疑った。 なぜなら答えは、「風歌さんは先程お亡くなりになられた」 だったからだ。 車の運転手は飲酒運転をしていたらしい。 でもそれよりも、現実を受け止められなかった。 風歌と夏祭りに行ったこと事態が夢だったのではないかと思った。 葬式の日。 沢山の綺麗な花に囲まれている風歌の笑顔を見ると、急に現実を受け止めた。 無意識の内に膝から崩れ落ちて、これまでにないほど泣いていた。 どうして風歌が。俺が代わりに死ねば良かった。 なんで守れなかった。彼氏は守る側だろ。なんで風歌が…! 俺のことなんて放っておいて逃げればよかったのに。背中なんて押さなくて良かったのに… 自分のせいで風歌を失ったという心の傷は未だに治っていない。きっと一生傷になるだろう。 風歌の両親からは、「風歌の分まで生きてほしい」 と言われた。今はその言葉を心に灯し、精一杯生きている。 どうも!湊です! 長くて申し訳ないです。ここまで見てくれた人ありがとうございました! 感想お願いします!(辛口NGですごめんなさい)
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★★★☆☆
小説拝見させて頂きました。 長文なのにとても読みやすく、 あっという間に最後まで読めました。 表現力もあるのでわかりやすいです。 ひとつだけ言わせてもらいますと、 背中を押すシーンが小説の内容的に 王道過ぎるかなとも思いました。 ですが素敵な小説でした♪ 書いてくれて有難う御座います。
すごいねー
少女Rです! すごいと思います! 2000字でまとめられているところ! 主人公の気持ちもしっかり書かれていて、尊敬しますーーー 辛口なんて、ないよー