短編小説みんなの答え:0

君が待つあの場所で。

私はあの場所であの人を待っている。 それはとある夏休みの日だった。私は3日間おばあちゃんの家に泊まっていた。「夕御飯がまだできないようだから、それまで外にいていいよ」と、言われ、私は外でずっと景色を見ていた。近くに川があった。私はそこに行った。すると一人、男の子がいた。私と同じぐらいの年だろうか。その子をじっと見ていると、こっちに気付いたように振り向いてきた。すると男の子は、 「君、ここで見ない子だよね。名前は?」そう聞かれ、私は答える。 「愛原琴羽です。夏休みの3日間だけここに住んでるおばあちゃんの家に泊まっているんです」 「そうか、じゃあ今日はもう暗いから明日の夕方またここで会おう」 そう言い残して男の子が帰っていった。名前を聞かずに… そして、二日目の夕方がきた。夕方に会えるのは今日が最後だろう。 昨日と同じように男の子がいた。私は走って男の子の方による。すると、 「これあげるよ。」と言われ、差し出して来たのは、クリーム色のハートが付いたヘアピンだった。でも、「何で私に?」と、聞こうとして、男の子の顔を見たときだった。その子の顔は真っ赤だった。それを見たとき、言おうとした言葉が変わった。 「…私、君のことが…」そういいはじめたときだった。 「待って。そのつづきは言わないで。琴羽と会えるのはこれできっと最後だから、その続きを聞いたら僕は寂しくなってしまう」 「じゃあ!名前だけでも教えてっ!」 「僕は宮島勇樹だ。もしまた来年来て会ったとき、その続きを聞かせてくれ。じゃあまたな。」 そういって、勇樹は去っていった。またきっと会える。私はそう心に留め家に帰る。勇樹とは私きっと同じ思いでいるだろう。 「「君が待つこの場所で…また会おう」」

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