「私はもう手遅れだから」と母は言った。
キキーッ!ガシャン!! …世界が割れた。 我ながら馬鹿だなって思った。 夏休みだったあの日、私は家族3人で、ある山へキャンプに訪れていた。 両親と、妹のクルミ、そして私アユミ。 楽しかった3泊4日もあっという間に終わり、私達は荷物を車に片付けた。 車が発車して、およそ15分。 暗い山道の中、窓を開けてクルミと涼んでいた。 「あ!ねえ見て姉ちゃん!流れ星!」 クルミの指す指の先は、キラッと一瞬、夜空に一筋の線を描いていた。 「わぁ、きれい。クルミもアユミも願い事しなきゃ!」 ママが明るく行った。 クルミ「お盆におばあちゃんに逢えますように!」 私心の中で(ケイタに告白できますように!!) パパ「出世して、お金をたくさん稼げますように!」 「最後はママだよ!」 クルミの声に、ママは手を組んだ。 「家族全員で、幸せに暮らせますように。」 …その願いは、数分後に打ち消された。 助手席側に位置する崖が、私達家族に向かって雪崩のように崩れてきた。 とっさに私はクルミを抱き寄せて、パパはハンドルを崖の反対側、森ヘきった。 ギャー!! キキーッ!ガシャン!! 世界が…お…わった…?? 私は目を開く。自分が息していることに気づく。い…きてる? 体を起こす。全身が傷だらけ。痛い。 私とクルミは、窓を開けて涼んでいたため、運良く放り出され、圧死を免れた。 パパも、崖から反対側だったため、後の救急隊員の助けで助かった。 その後、家族全員病院に搬送された。 その時はまだ確かに全員が生きていた。 でも母は、出血量が多く、体をひどく損傷、…片目もなくしていた。 治療室のベットに並んでいる。 だから、全員聞いていた。 母の、最後の言葉を。 「……先生……わ、私はもう手遅れだから……はぁ…は、早く、皆を助けて……」 ピーピー…母の機械から電子音が。 そして私達三人の代わりに亡くなった。 私達は今、元気に暮らしている。 あの日、3人は決意した。 『母の分まで幸せに生きよう』と。 今日も、その気持ちを胸に、私は白衣を着る。 「アユミさん!急患です!!」 看護師が私を読んだ。
みんなの答え
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すごい!
すごいです。とてもいい話でした。 ただ,最後の 「看護師は私を読んだ。」 は, 「看護師は私を呼んだ。」 だと思います。
す、す、
すごい… 感動しました。 私は大きくなり、~になった。 とは言わないで、読者がわかる書き方はすごいです!
お~~。
すごい感動しました。でも最初の 「家族3人で」は、「家族4人で」では? 両親2人と私と妹で… すみません。ぐちみたいになってしまって… 悲しい(感動)の話ですね。