騙し騙され 好き好かれ
幼い頃からの夢だった。 『わたし、しょうらいおかねもちになって、ままとぱぱしあわせにする!』 だから、いいよね__? 何度目かは分からない、結婚詐欺__。 彼との連絡手段を一切断ち切って、遠い実家に逃げる。 慣れれば簡単なこと。 けど、いつの間にか自分の為になってた。 自分の為にお金を使って、親にはろくに孝行もしなかったくせに。 両親のため、両親のためと理由にすれば犯罪を起こしてもいいと、思い込んでいたのだ__。 親の死んでから分かったって、遅い。 どうして??どうして、今頃になってそんな__。 “結婚の為の費用”と欺いて受け取った通帳が入っているバッグ。それを見る度に、罪悪感という言葉では表しきれない何かが心を支配する。 成り行きで乗り込んだ電車に座り込むと、余計に虚しくなった。 外を見れば紫がかった空。 もう後戻りはできない。私には帰る場所すら無いんだ。 声を殺して泣いていた。 喉が潰れるんじゃないかと思うくらい、嗚咽を交ぜながら。 「大丈夫ですか?」 『っ誰……』 __ 私は彼を愛した。 彼も私を愛した。 私は今までのことを彼に吐き出した。 それを彼は受け止めてくれた。 私はこうやって居場所を求めていたんだ。偽りの愛じゃない。本物の愛。 今までの結婚ごっことは違う! 私は変わる、今までの私を捨てる。 彼との結婚を機に変わる。 これが真実の愛__。 好き。その思いが通じるだけで、どんなに幸せなことか。 私に希望を与えてくれてありがとう。 今まで詐欺をしてたのも、この運命の人に会うためだったのか__。 __ それは、彼と音信不通になったあの日。 どうして……!?どうしてっ、、 『通帳がッ、ない……』 あぁ、そうか__。 これが、私が今までやってきたこと__。
みんなの答え
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なんか好きです
最後の終わり方が好きです(*^^*) これからも頑張ってください