約束
「きっとね。きっとだよ。」 「うん。」 俺はこの会話を忘れたことはなかった。 ある年の夏休み 車にゆられること3時間。俺の目にのどかな田舎の風景が飛び込んできた。 「わ~!」 俺の隣で弟の奈南(なな)が声を上げる。 俺の名前は奈風(なお)。今向かっている場所は、毎年夏休みになると行く母方の実家。 「お兄ちゃん、長野ってきれいやな」 「ん、せやな」 俺と奈南は、神奈川生まれ、神奈川育ち。だが大阪弁でしゃべる。 「よ~し。二人とも、ついたぞ」 父の声を合図に俺は車から降りて長野の空気を吸った。 「荷物おろして」 「は~い」 「お母さん、ただいま。」 「お義母さん、今年もお世話になります」 「こんにちは」 「こんにちは...」 「これ、お土産です」 「まあ。毎年ありがとう。」 「ふう。終わった。写真撮りに行くか」 荷物の整理が終わり、1階に降りていくと、父と母と弟、祖母の声がした。 「おばあちゃん、これはこうやって使うんやで」 「ほ~」 「こら、奈南。」 「ごめんなさい」 「お母さん、怒んない」 「でも...って奈風、どこ行くの?」 母が俺に気づいた。俺はぎょっとしながら言った。 「写真撮影」 「え~?」 母は呆れ返っている。俺がムッとしていると、 「いってきな。」 「奈風、あんまり遠くへ行かないでね」 と、父と祖母が言ってくれたので俺は勝ち誇った笑みで、 「行ってきます。」 と、言った。 「そういえば、奈風と同い年の子が引っ越してきたのよ」 「そう」 俺はそんな会話を聞きながら、さっさと家からでた。 俺は神社に向かっていた。夕日が見えなくなる前に夕日を撮りたかった。 そのとき、歩いては止まってまた歩いては...を繰り返している女の子がいた。 その女の子は俺に気づいた。 「こんにちは。」 「あ、こんにちは」 「どこ行くの?」 女の子は結構人なっつこい感じだった。 「神社に行く途中」 「神社?」 「そ」 「ふ~ん。」 「そっちはどこ行くとこ?」 「散歩中」 「そっか」 「私も神社行きたい」 「え?別にいいけど」 「私、希音(みおん)」 「俺、奈風(なお)」 「奈風ってよんでいい?」 「ん。じゃ、俺も希音で」 「うん。あ、そのカメラどうしたの?」 「夕日をとるために」 「夕日?」 「うん。」 30分後 「もう、帰るか」 「うん。夕日きれいだったね。」 「毎年こうだよ。」 「毎年?」 「ん。夏休みになるとおばあちゃんの家に行くから毎年ここで夕日を撮ってるんだ」 「そっか。じゃあ、来年も来てくれる?」 「うん。もちろん」 「きっとね。きっとだよ。」 「うん。」 ただ、俺はこの約束を守れなかった。 皆さん、ここまで読んでくれてありがとうございます。 アドバイスなどお待ちしています。m(__)m
みんなの答え
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なんで守れなかったのかが…
りんさん、初めまして!私、おかきと申しますっ!アドバイス、させていただきますね。 最後のところ、守れなかった、で終わってるのはなぜでしょうか。文字数が足りなかったら、会話を減らしたらいいと思うのですが。守れなかった、で終わってしまうと、せっかくいいところまで来たのに、急に糸がプツンと切れるような感じで終わってしまうのがすごく残念です。そこは、もう少し工夫できたんじゃないかと思います。