2人の思い出
朝起きて、着替えて、ご飯食って、カバン持って、扉開けて、 外出たら、 「遅いぞこはる!遅刻するぞ!」って目の前の男の子が言った。 違和感。 「誰?」 この人誰? 「はぁ~?何寝ぼけたこと言ってんの?」 「いや、ほんとに・・ってうわぁ!」私を持ち上げて彼は自転車に乗せた。 「ほらいくぞっ」 「2人乗りはだめだよっ!」 「何だよ今更。頭おかしくなったのか」 はぁ!? キィィィーッ 「うおっ」 「あったまおかしいのはそっちでしょ!!ホントにあんた誰!」 「本当に覚えてないのか?」 「どこ行く気よ!学校はそっちだよっ」 「俺はっ、間宮柊!お前の幼なじみ!こはるはいつもしゅうくんって言ってた!好きなのはこはるが作ったオムライスでっ 俺はこはるが好きだっっ」 「はぁ!?」びっくりした。 「ここは去年見に行った桜」 桜の前で急に止まってつぶやいた。「よく夏に来る近所の川」河原で止まって、 「秋にはきれいな紅葉とか見れる」公園で、「毎年ここの児童クラブの子たちでっけえ雪だるまつくってるよな」毎日妹迎え に行ってる児童クラブ 知ってる場所ばかり。でも、一緒にいる相手が思い出せない。もやがかかってっるようでなんだか。 「気持ち悪い」 「思い出せた?」「うぅん」「そうか」2人で自転車に乗りながらぽつぽつと会話する。結局思い出せなかった。 「最後はここだ!」着いた場所は学校の裏にある自転車置き場。 「今更学校は遅すぎるんじゃ・・」 「ここで前、お前に告白したんだ。」 は?ここで?場所を考えろよって私たちって付き合ってたんだ。 「俺はこはるが好きだけど、記憶がない以上は・・」 え。 「でもっ、俺はっ」 「今のお前にも好きになってほしいっ、あぁぁもう自分で言ってて意味わかんねぇけど、 記憶を戻せるように頑張るから!不謹慎だけどもし戻んなくてもこれから仲良くして思い出増やしてくからっ・・って なんで泣いて「悲しいのっ。」 「付き合ってる関係なのになんで私忘れちゃってるんだろうって思って悲しくて自分が許せなくてっ。」 ホントになんで忘れちゃったんだろう。「でも記憶がないから、私が私じゃないみたいで気持ち悪くてっ。」 「こはるはこはるだから大丈夫だよ。俺がお前の記憶の分覚えてるから安心しろ。」 「ありがとう・・。」 しゅうくん、しゅうくん。読んだことあるような気がするなぁ。思いだせればいいなぁ。 君と今までいっしょにいたことすべて思い出せたらいいんだけど・・なぁ・・・。 「こはるこっちだよ。」 「うん。」 卒業式。この日までには思い出したかった。けど無理だった。 でもその分上書きしていった君との日々。 放課後まで残って笑いながら日直して、文化祭とか、祭りとか一緒に言って、いろんな行事1つ1つしゅうくん大切にしてくれてうれしかった。 「みんなで写真撮るんだって。行こっ。」 「うんっ。」 思い出の真っ白な校舎と広いグラウンドをバックにして、卒業式の看板がはじっこにあって、胸元にはおめでとうって書いてあるのつけて、隣にはしゅうくんがいて。 「はいっチーズっ」 パシャッ また新しい思い出が増えていく。 end