私のお母さんが残していったもの
私のお母さんは、がんで旅立ってしまった。 藤村明 中学三年生 藤村裕二 明のお父さん お葬式から帰って、夜ご飯を食べたあと、お父さんに話しかけられた。 「明、ちょっといいかな。」 「いいけど?」 そういって、素敵な封筒と、クローバーの刺繍がしてあるハンカチを取り出した。なんだろう。 「これ、お母さんから、預かっていたんだ。」 「え?」 「この手紙、読んでみてくれ。」 “明へ この手紙を読んでくれて、ありがとう。明が読んでるってことは、私もう死んじゃったのね。 お父さんから、ハンカチをもらったでしょう。 それ、お母さんのなんだ。 お母さんね、小さい頃、風邪をこじらせて、入院したことがあったの。 それで、あなたのおばあちゃん。そう。私のお母さんが、私の気持ちを察して、作ってくれたの。 渡すときに、「寂しくても、このハンカチがあれば、大丈夫。これは、お母さんの代わりだからね。」と言って、渡してくれたの。 それからお母さん、このハンカチしか使わなくなったの。 これがあると安心したから。お守りみたいな存在だったな。 それで、お母さん考えたの。私が死ぬときに、明にこれをあげようって。 こんな形であげることになって、ごめんね。 このハンカチは、明の好きにしていいよ。 いらなければ捨ててもいいし。 あなたの、自由にしてください。 最後に一つ。 私をあなたのお母さんにしてくれて、ありがとう。 幸せだったよ。 お母さんより。” 「ああああああああああああああああ!」 泣いた。自然と、涙が溢れた。お母さん、お母さん、なんで?なんでもっと一緒にいられなかったの?どうして? 気づいたら、お父さんが抱きしめてくれていた。 私はお父さんの腕の中で泣き続けた。 私は高校生になった。 お母さんと同じように、私はあの日から、あのハンカチしか使っていなかった。 なんだろう。あたたかくて、頑張れるような気がしたから。 私は社会人になった。 私は未だにあのハンカチを使っている。 私は今、看護師として働いている。 もう、お母さんみたいに、病気で人を死なせたくなかったから。 私は、お母さんに手紙を書いた。 “お母さんへ 私に、大切なハンカチをくれて、ありがとう。 私はあの日から、このハンカチしか使っていないよ。 お母さんと同じように。 確かに、これがあると、頑張れる。 頑張ろう、って思える。 それからさ、お母さん。 私がこんなに大切なものを捨てたりすると思う? 捨てないよ。私は。 安心して。何があっても、ぜーーーーーったい、捨てないから! 本当に、このハンカチをくれてありがとう。 またお母さんに会えたら、そのとき、また、ちゃんと言うよ。「ありがとう」って。 私は今、看護師として、働いています。 もう、お母さんみたいな人を見たくなかったから。 最後に一つ。 私をお母さんの子供にしてくれてありがとう。 明より” そう書いて、写真の横に、この手紙を置いた。 お祈りをして、私はお母さんに言った。 「ハンカチをくれて、ありがとう。」 お母さんには、もう、その一言しかなかった。 本当に、本当に、ありがとう。 作者のクララです。 感想、アドバイス、お願いします。 では!
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涙
見た途端涙が出てきて お母さんに心配されました(笑) 本当にいい話でした。
自然と泣ける!
めっちゃ感動!天才でしょ!すごい!
感動
え、 すごい泣けました…( ; ; ) 特にああああああ…!っていうところで! すごい感動しました! 家族の大切さがまた分かりました。 ありがとうございます。
やばい(泣)
読んでいるときに号泣しました。 クララさん天才すぎます!!
家族愛っっ
良いお話でした…ハンカチの材質まで想像しちゃいました…! お母さんと主人公の手紙の構成が、同じようになってるのが…お母さんを想って書いたんだな主人公…!となりました。 今作も面白かったです。次作も楽しみにしてます!
自分もそうなんです
クララさん自分も母を小学校一年生の時に病気でなくしています。自分もとても悲しいです。引っ越してきた人は自分(こと)の親がいないことを知らないので母のことを言われるときとても悲しくなります。自分に子供ができたらどう伝えようかと思います。お母さん天国で楽しく暮らしてて欲しいです。