あなたの幸せしか願ってないから…
私、森瀬美柚 6年2組。 2年前の小4のときから真野原弘樹くんのことが好きで、ホントは両想いらしい。 もしそうだったら、付き合いたいなーなんて、思ったりもしてるんだ。 でも最近、弘樹くんとやたらと仲の良い3組の女子(相川菜々香)がいるけど…大丈夫だよね。両想いだもん。 あー。でも気になる! これは、聞くしかないな。 「ねぇねぇ、弘樹くん。好きな人ってさ、誰?」 「は?何下校中に。」 「えーいいじゃん。じゃあ何組?3組?」 ドキンドキン… 「え、あ…うん…」 あ、そっか 何かが切れたかのように笑顔が消え、顔が引きつったのが分かった。 でも暗い顔しないの!! 「な…、菜々香ちゃん、だよね?」 「え?……はっ!?」 わ…顔真っ赤。 ドキッとした。 こんな、嬉しくないことなのに。 ホントのホントに、菜々香ちゃんのこと好きなんだ。 でもそっか、そうだったんだ…。 両想いなんかじゃなかったじゃん。 とてもじゃないけど笑えない。 そりゃそうだよね。好きな人に好きな人がいて、それが自分じゃなかったら、そう簡単ににこにこ笑えるはずがない。 でもここで分かれ道。 「じゃあ、バイバイ…」 「うん…。で、あのさ僕の好きな人…、」 「うん、」 ドキンドキン 「合ってるから」 「え?」 「菜々香。…だから勘、合ってるよ。じゃ」 「弘…っ……」 弘樹くん…。 弘樹くんのことが、好き。 私…っ、ずっとあなたのことが好きだったんだよ…。 でも、この言葉は口から出てこなかった。 その代わりに涙が出てきそうになった。 蝉の鳴き声や周りの話し声が、いつもより大きく聞こえて、なんだか一人ぼっちな気がした。 それから私の生活は激変したようだった。 3組に会いに行きたくても二人が仲良くしてるのを見るのは辛いから…。 更に今日なんて、二人で寝転がっていた。まぁ、床だけど。 でもなんだか、2年前の同じクラスだったときを思い出して切ないのか、寂しいのか、よく分かんない気持ちになる。 辛い…。 大好きで、ずっと隣にいたくて、隣で笑ってあげたくて、弘樹くんにとって私が一番になりたかった。 でも、できない。 前みたいにまた手を振って笑ってほしい。 私が弘樹くんを幸せにしてあげたかった…。 そう思う。これはホントに。 だからって告白したら…絶対「は?」ってなるよね…。そうは思わせたくない。けど、でも告白しない限り弘樹くんは振り向いても笑ってもくれないのかな…。 どれが正しいのか、どれが後悔しないのか…もう、よく分かんない。 でも、告白しようかな。 どうしても、好きで、後悔したくない…。 ーーーー 弘樹くんへ 突然、ごめんね。 4年生のときから、弘樹くんのことがずっと好きでした。 弘樹くんが誰のことを好きなのか知ったあとに気持ちを伝えるのもどうかと思ったけど、諦めきれなかったから、もし私が弘樹くんにとって一番になれたら、そのときは付き合ってほしいと思っています。 それが無理でも、これからも仲良くしてほしいと思っています。 私は弘樹くんが笑っているのが一番嬉しいから。 美柚より ーーーー 「大事な時間、ごめんねー。あの…ね、弘樹くん、良かったら、これ読んでほしい。じゃ。」 「あ、ありが…と。また明日」 「じゃあね!」 ドキドキドキドキ ふぅ…よし、なんか無茶苦茶だったけど、ひとまず頑張った! このあとのことなんか、神様にしか分からない。 でも… 勇気は一瞬、後悔は一生。 このあとを怖がって勇気を出さないと、一生後悔するんだから。 あなたに恋をしたあの時からあなたの幸せしか願ってなかったけど、私と幸せになってほしいと思ってる自分がいる。 でも、弘樹くんが笑っているなら、別に何でもいいや! 初投稿です。 よければ感想お願いします。