さよならは突然に (切ない系)
「さよなら」 彼女の小さい声が部屋に響き渡った。 俺は一瞬、何が起きたか分からなかった。 さよなら?さよならって何だ? そんな事を考えてたら、もうそこに彼女の姿はなかった。 いや、元彼女。と言うべきだろうか。 机には破られた、俺と元彼女…あの子が写ってる写真があった。 3ヶ月間付き合っていた彼女に別れを告げられたショックは、予想以上に大きかった。 あと2ヶ月したら結婚も考えていた。 その大事な彼女にたった今、 フラれた。 それからはずっと虚無感に襲われた。 何もやる気が出ず、ただ何も考えずにテレビを見る毎日。 そんな生活が1ヶ月たったある日、やはり今のままではダメだと思い、久しぶりに風呂に入って、着替えた。 テレビを見ながら一服しようと思った俺は、テレビをつけた。 映ったのは普通のニュース番組。 けれど、画面を見て俺はコップを落とした。 _K県Y市で20代女性が電車にはねられ死亡_ 俺の住んでる市だった。 しかも、ニュースに映ってる被害者の女性の写真は、あの子だった。 普通なら別れたら気にならないだろう。 けれど、俺は違った。 俺はあの子の実家へ連絡した。 そして、あの子の親から告げられたのは、 『あの子は持病が悪化してきて、貴方を悲しませたくないから別れたのよ』 持病?あの子が? 思い返せば、別れを告げられた三週間前ぐらいから、あの子は元気がなかった。 なんで俺は気づけなかったんだろう。 どうして相談に乗ってあげなかったんだろう。と、自分を責めた。 『あの子の持病は、不治の病で、あの子は苦しいとずっと呟いていたわ。』 電話から聞こえる声は、震えていた。 俺「そう…なんですか…」 『よければ、お線香、今度あげに来てね』 そこで電話は切れた。 俺は泣き崩れた。 ただただ泣いた。 あれから1ヶ月がたち、俺はあの子の実家へ行った。 彼女の母「来てくれてありがとう。あの子ね、病院でずっと貴方の名前を呼んで泣いていたのよ。」 そう言われた瞬間、また泣いてしまった。 泣いている俺を、彼女のお父さんが 「娘を大事にしてくれて、ありがとうな」 と言って背中をさすって慰めてくれた。 俺は毎年、お盆にあの子のお墓に線香をあげに来ている 俺「天国で元気にしているか?俺は元気だぞ」 そう言うと、風が吹き、彼女の笑い声が何処かから聞こえた気がした。 _終わり
みんなの答え
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好きです!!!
切ない!!そして上手い! いろんな意味で泣けてきます(TДT) またお話書いてくださいね??ほんとに待ってますよ!!
感動しました!
こんにちは! すごく感動しました! 彼女が別れを告げたのは、そのような理由があったからなんですね…切ない! すごく読みやすかったです!