強制下校から始まる恋。【短編小説】
夏休み。この短い間、俺は一瞬で、恋に落ちた。 ミーンミンミンミーーーーーン…… 皆、ダルそうな顔をして、学校のプールへと歩いていた。 「い~ち、にぃ、さぁん、しぃ~」 やる気のなさそうな準備運動の声が、耳に響く。 「お前ら、やる気あんのか!真面目にやれ、真面目にぃ!」 体育の、鬼頭(きとう)先生が怒鳴る。 「鬼頭、うるせ。早く終わりにしろ」 駿(しゅん)が、ボソッとグチをこぼす。 「聴こえてるぞ?坂井駿!やる気が無いんなら、もう帰れ!」 先生に聴こえてしまい、駿は試着室で着替え直し、強制的に下校させられた。 昇降口に、一人の女子が靴を履いていた。 「お前も鬼頭にグチったのが聴こえて、強制下校?」 駿が、からかうように声をかけると、女子は首を横に振った。 「いや…私、学校着いて着替えてたら、アレになってて…」 「アレ?アレって何だよ。」 「毎月、一回女子だけにくるやつ。」 「あ……そうだったんか。ごめん。」 「ううん。大丈夫、気にしてないよ。家に誰もいないから、ゆっくり歩けるし。ラッキー、かな…」 「そうか…あ、暇だし、一緒に帰ろうぜ。名前何?俺は、駿。」 「私は、彩実(あやみ)っていうの。 駿くんって、3組の人だよね?」 「なんで、知ってんの?」 そう俺が言うと、彩実は少し笑った。 「だって駿くんって、美術の時間に木材で刀作って、先生に怒られた人だよね?皆、知ってるよ。3組の坂井がなんかやらかしたって。」 「な、何それっ…!はっず!!有名になってんじゃん。変な所で。」 それを聞くと、彩実はもっと笑った。 「あははっ!なんか男子って、ガキくさいイメージ持ってるけど、駿くんは、面白いね。」 「そーか?なんか嬉しいわ。はは。」 駿は、心の中で、少しドキッとしたような気がした。 …すると隣から、同じく強制下校の男子生徒が、 「お前ら、何、イチャついてんだよ。ズルいぞ、フゥ、フゥ~♪」 そう言って、冷やかす。 「やめろよ。そんなんじゃないし。ただ話してるだけだろ。彩実は、ちゃんと下校する理由あるし、(俺は理由ないけど)イチャついてなんかねーよ!!」 駿がそう言い、男子を追い返すと、彩実が申し訳ないと言ったように声をかける。 「なんか、ごめんね。私のせいで冷やかされちゃって。迷惑だったよね…」 「…別に。気にすんなよ。迷惑じゃないし。…なぁ、もし彩実が良ければ、今度お前にシュシュ、だっけ?そいつ、やるよ。姉ちゃんがもらったんだけど、いらないって言うから捨てようとしてたんだよ。」 「えっ、いいの?あ、ありがとう。」 「……あのさ、こんな会話してるだけでこんなこと言うのおかしいと思うかもだけどさ、俺、彩実のこと好きになったんだけど。」 突然の告白に、彩実は戸惑う。 「ええっ!?あ、ありがとう。私も、ちょっと、面白い人だなって、気になってたんだけどね。 でも、好きになっちゃったら、安心して引っ越せなくなっちゃうかも…」 「え?どういうこと?」 「私ね、この夏休みで、北海道に引っ越すんだ。だから、心残りがあると、ちょっと心配で。」 「…そう、だったんか…」 「だから、すっごく嬉しいんだけど、本当、ごめんなさい…。」 「……謝るなよ。俺のこと、好きになればいいじゃねーかよ!離れても、俺の気持ちは絶対変わんねーから、だから、俺と、付き合ってください!!北海道にもシュシュ、送ってやるから!」 「…っ、うん、私で良ければ…!」 そして、その数日後。彩実は、北海道へと、飛び発ってしまった。 「駿!彩実って子から、手紙届いてるよ!」 「サンキュ、姉ちゃん!」 坂井駿くんへ こんにちは。久し振りです。私は今、北海道で、元気に楽しく暮らしています。 そして、シュシュありがとう! とっても可愛くて、いつもつけています。 離れてしまい、とても寂しいです。 でも、新しい地で頑張ります。 駿くん、大好きです。 宮瀬彩実より 俺は、手紙を読んだ後、もっと彩実のことが好きになった。
みんなの答え
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よかった!
ハッピーエンドで良かったです!! 名前の後にふりがながついてて 読みやすかったです! 短編小説復活したらぜひ、 また書いて下さい!
ちゃおちゃおー♪
どもども~☆ミ髭男に恋した髭男オタク、髭男大好きな髭男しか勝たんです! 遠恋か~♪ 切なくてイーよね~♪ 年下から上からだけど、 二人とも素敵な人~☆ あんなに素直に人間て受け答え出来るの!?って~w 良いお話だった~!ありがと!
青春っ!!いいなぁ~!
私、こういう感じの恋愛好き!あと,彩美ちゃんの言葉使い好き!
あやみちゃぁぁん!
あやみちゃぁぁぁぁぁん!あやみちゃぁぁぁぁぁん!あやみちゃぁぁぁぁぁん!((気にしないでください 遠距離恋愛辛い!駿くんとあやみちゃんがまた会っていっしょに過ごせることを願います……笑 とても良かったと思うのですが、出会った瞬間に告白するのは少し展開が早すぎる気が……私なんかがすみません!
わーお!青春!
こんにちは! 遠距離恋愛は切ないですね… 駿がちゃんと彩美に思いを伝えられてよかった! というか、駿、優しすぎじゃない!? 女の子にシュシュあげるとか、神かよ! いい小説ありがとう!
うーん、全体的には良かったんだけど…
全体的には良かったのですが、“アレ”は出さない方が絶対良かったと思います。 “アレ”じゃなくて、もうちょっといい理由があったと思うな。 例えば、 病弱な体で体調不良で帰ったけど、駿により、元気が増していった。とか? そこ良くすれば絶対いいと思う!それじゃあ^ ^