ミサンガが繋いだ奇跡。
私は今。愛犬のマロンがいる動物病院へ向かっている。大好きなマロンにミサンガを渡すために。 着くと獣医さんにあいさつをして、病室に入った。 今日も元気そうで良かった。 私はマロンにミサンガをつけた。私もお揃いのね。ミサンガを一緒につけてると、ずっと一緒にいられるんだって。でも一緒にいられたのは後3か月だった。 嘘つき。嘘つき!ずっと一緒じゃないじゃない。もっと一緒にいたかったのに! 私は自暴自棄になってひたすら泣きながら走った。 ドン!バタ。いててて。 あれ?ここはどこ。あたりは一面澄み切った野原。ここでマロンと遊べたら良かったのに。 「ワン!」 この声。マ...ロン?ふりかえると本当にマロンがいた。マロンはミサンガを加えていた。これを持てというように。私はそのミサンガを持った。 「杏菜。今までありがとう。このミサンガをね、杏菜に持ってて欲しいんだ。虹の橋には持っていかないから。」 「こうして会えてるんだから。これからも一緒にいられないの?」 「泣かないで。このミサンガとして僕はずっと杏菜を見てるよ。そろそろ時間だから。ばいばい。」 夢?夢じゃない。マロンのミサンガはここにある。そして、うっすらとだけど虹がかかっていた。 「マロン。幸せだった?私も強く生きる事にするよ。」 そして一滴だけ涙を流して、笑顔で手を振った。