カミサマ.... あと心の1秒、生きていたい。
『もうすぐ私、死ぬ。でも、誰にも言わないで...』 こんなこと言ったら、拓三くん、戸惑うよね... ずっと学校に行けていない私。行きたくないんじゃない。 行きたい。 でも、行けない。どうせみんなにはズル休みだと思ってる。 だって、私はみんなに嫌われている。 しょうがない。 1年に10日行ければいい方、そんな私だから。 ただ1人、光葉 拓三くんだけが、私を好きでいてくれた。 だから、拓三くんだけには悲しい顔を見せたくない。 悲しい顔にさせたくない。 だから、この事は言っちゃダメ。 私ですらこの話のたびに、泣いている。 泣いたら悲しい顔を見せてしまう。 だから、その時が来るまで、誰にも、何にも言わないでいる。 そう決めた。 こんなことを病室の窓からいつも学校を見て考えている。 私、田中 真奈美。一応、中学2年生。 勉強は、頑張ってしているつもり。 でも、きっとみんなとは比べ物にならないほど、追い付いていない。 私には、小さい頃からの持病がある。 治ると思っていたけれど、進行していている。 つまり、もう治らない。 ずっと分かってた。いつかこうなる事。 学校にも行けなくなって、家にも居られない。 病院で意味のない治療を受け続けないといけない。 ただただ、辛い私なりの死の道を歩むだけ。 いつも思ってしまう。 どんな人でもみんな、死へ向かっている。 死の道を歩んでいる。 でも、この道を歩きたくなかった。 きっとその前に曲がり道もいくつかあったはず。 でももう、まっすぐの道しかない。 なら早く、死の目的地まで行きたい、そう思う。 「「トン、トン、トン」」 誰か来た。この時間だと...学校も終わってる。拓三くんだ。 「まなちゃん?どう、少し良くなった?」 ううん。どんどん悪くなってる。でも、そんなこと言えない。 『うん。少しいつもよりいい感じ!』 「良かった~。無理しちゃダメだよ!」 『う、うん..』 拓三くんが来てくれると、とても嬉しい。 でも、拓三くん、私といて楽しいのかな?幸せなのかな? どうせもう死ぬんだから、別れた方が拓三くんのためなのかな... 『拓三くん?私といて楽しい?幸せ?』 「どうしたの?まなちゃん。」 『こんな私といるより、他の女の子といた方がいいと思って...』 「嫌いなの?俺の事...」 『ち、違う!大好きだよ!でも...』 「他の事考えよ。前向こう!」 『うん..。』 どうして拓三くん、私といて楽しいの?幸せなの? 学校にも、お出かけにも行けない。 私といても... 「まなちゃん、また下向いてるよ。大丈夫?話してみなよ!」 『う、うん。』 「分かるよ!なんか隠してるよね?本当に平気?」 『で、でも...拓三くんには言えないっ!』 「なんで?信用できないの?」 『そうじゃなくて...拓三くんに傷付いてほしくないの...』 「...気になるけど、聞かないでおく。」 『ご、ごめんね。いつか、その時が来たら教えてあげるから...』 あっ、その時って言っちゃった。 気づいてもおかしくない。 でも、でも、拓三くんは優しい目で私を見ていた。 どこか悲しそうで優しい目。 きっとバレちゃった... っっ...!拓三くん、泣いてる... 『拓三くん、泣かないでよ..』 もう私、ダメだ。拓三くんに悲しい顔をさせてしまった。 私の顔もどんどん悲しくなっていく。 「まなちゃん、そんな事、1人で抱えちゃダメだよ...」 『悲しい気持ちにさせたくなかったの... うぅぅ...』 なんか、クラっとした。 目の前が見えない。 「まなちゃん!..ちゃん!....ちゃんっ!!」 『た..く..み...くん.....』 「..さん。.....かさん。...田中さん。」 ん?ベットだ。 やっぱり倒れちゃった。 病院の先生がお母さんと拓三くんに何か話してる。 「そうですか。今までありがとうございました...」 「本当ですかっ!何か手は...」 泣いてる... そっか、もうすぐ死ぬんだ。 「...っ!まなちゃんっ!」 『た、拓三..くん...』 「お前は死なない。絶対に死なないっ...!」 『ご、ごめんね...悲しい思い、させないって決めたのに...』 「良いんだよ...お願いだからまなちゃん、死なないで...」 『ごめんね...お願いっ..許して....』 『!?』 拓三くん、私を抱き締めてくれてる。 なんか、これまでの思い出が一気によみがえってきた。 涙が止まらない... 『拓三くんっ!私が死ぬまで離さないで!ずっとぎゅっとしてっ!』 「まなちゃん...お前は死なないっ!」 『離さないでっ!離さないでっ!ずっと、ずっと!』 カミサマ...本当にいるなら、1秒でも長く生きていたい。 拓三くんといたい。 叶えてください...
みんなの答え
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すっすごい…
貴方と同じくらいの歳なのに… すっすごい、感動しちゃいました。 今も心がドキドキしています… すごいとしか言いようがありませんよ!
感動した!
めちゃくちゃ感動した! 私も12歳だけどこんな物語思いつかない。
泣く。めっちゃいい!すごい!
とってもいい! 今まで私は色々な人の作品読んでいるんですけど、この話一番好きです。 そして、そうぞうも めっちゃできます!