(短編小説)星月夜
私は胡桃(クルミ)。十四歳。 実は私、好きな人がいないんだ。 勿論、恋をしたことも無い。 恋…?なんだろう。私には分からない。 恋占いとか、よく本にある。 でも、実際にやったこととか無いし、やろうとも思わなかった。 …ちょっと、見てみようかな。 【あなたの自室から星が多く見えるほどいいでしょう】 見えるかな? 今日は曇っている。星は…見えない。 次の日。 学校で、とある同級生が私に告白してきた 急だったから、思わず驚いた。 分からなかったからとりあえず 「いいよ」って。 今日の星は… ひとつ、ふたつ、みっつ… 昨日より、いいかも。 次の日。 告白してきた同級生、隼(シュン)くん。 優しい。あと、一緒にいるとなんだか落ち着く。 隼くんは何が好きなんだろ。 胡「あ、あなたは何が好き…?」 隼「俺?俺は、胡桃が好き!」 胡「あ、あはは…ありがと…?」 (やだ、返し方分かんない…!どうしよ) 隼「俺もさ、君のこともっと知りたいから、じゃーそうだな。」 隼「胡桃が好きなのは?」 「んーと…」 (隼くんって答えるべき?え…でも緊張するし…) (どうしよどうしよ…!) 胡「し…隼くん!」 隼「マジ?ありがと!」 胡「う、うん」 (ちょっと、照れてる。) 隼「…無茶振りでごめんな。昨日。驚いただろ。」 隼「話したことも無い奴に急にさ」 胡「いいの!隼くんとすぐに打ち解けられて良かったよ」 隼「そっか…。ま、まぁ、俺が無茶振りで告白した意味はいずれ分かるさ。」 隼「今は、笑って過ごそうぜ」 胡「…?うん…」 「今は」?ずっと笑って過ごせればいいじゃん。なんでだろ。 隼「今日はもう遅いから帰ろうぜ。」 胡「うん…。」 今日の星、五個。 今日は天気が良かったもんね。 この恋占い、ホントなのかな…。 次の日。 隼「胡桃ー!」 胡「隼くん!」 隼「今日はさ、言いたいことがあるんだ」 胡「何?」 ードタッー 急に雰囲気が変わり、小声で話しかけてきた。 胡「ひっ」 隼「…誰にも言うなよ。」 隼「誰にも。身内にも言うな。」 胡「どうして…?」 隼「俺、明日、死ぬ。」 ……………? ……………………………??? 胡「は、はい?」 隼「ごめん。言ってなくてごめん。言いたくなかった。ごめんごめんごめん…」 隼「俺、実は持病持っててさ」 隼「余命つきの」 胡「え………」 (どういうこと??死ぬ??え………) (や…やだ…私に「好き」を教えてくれた人が…いなくなって…やだ…) 今日の星。 雨。何にも見えない。 次の日。 病院…。 (やだやだやだやだやだ!どうして?どうして…?) 隼「胡桃…。最後に、言いたいことがある」 胡「なんでも言って!なんでも聞く!だから言って!」 隼「落ち着けって…まだ…大丈夫だから」 隼「…ありがとな。最後に笑って過ごせて良かった。」 隼「…ありがとな!」 胡「やだ、やだやだ」 や………だ 今日の星。 土砂降り。暗闇。ずぶ濡れ、びしょ濡れ。 次の日。 空には、虹がかかっている 今日の星。 満天の…星空 涙が止まんなくて… 星月夜…………… 美しい夜空に涙を流し…。 明日は晴れますように。
みんなの答え
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星月夜…………
泣ける!涙腺が…………っ 胡桃って名前めっちゃかわええ とっってもいい話でした! ぜひまた書いてくださいっ 星月夜………せいづきや………? (何て読むんだろ?) 星月夜っていい言葉ですねぇ