短編小説みんなの答え:1

【短編小説】空に手をかざして

「気持ちいい…。ね、唯斗(ゆいと)もそう思うでしょ。」空に手をかざしたキミがぼくに話しかける。 う、うん。キミと話すのになぜだか緊張して、うつむきながらぼくは心の中で返事をする。キミの横顔は綺麗だ。本当に気持ちよさそうに、満足気に空に手をかざすんだから。「じろじろ見ないでよ」とキミは空を見たままぼくに言う。えーー!バレてる!? ぼくたちの周りではセミの鳴き声が絶えず聞こえる。じりじりと照りつける太陽が、ぼくたちの腕を焦がす。うーん、と伸びをしたキミが「さ、帰ろ」とぼくの手を取る。えーー!また突然のことに驚いてキミに手を引っ張られながら走る。目的地はわからない。ただ一つ確実なのはぼくたちにとって大事な思い出になる場所ということだった。 ついたのはカフェだった。涼しー!何がいい?と聞くとタピオカミルクティーと即答で答えるキミの女子力の高さを思い知らされる。ぼくは何も頼まず、キミの分だけ頼んだ。まあ、『全財産が400円だっただけ』なんてとてもキミに言えやしないよ。いつもの癖でおいしいね、と言いそうになったがぼくは何も食べていないので堪えた。 キミとの出会いは去年の夏。「桜井日向(さくらいひなた)です」と名乗ったキミの頬は、確かに日向のように明るい色をしていたかもしれない。仲良くなって、ずっとこんな日々が続いていくんだって勝手に思い込んでいたけど、それはどうやら間違いだったようだ。 「あのさ、唯斗。わたし、引っ越すことになったから。これはお別れ会なの」え…突然のことに、言葉が右耳から左耳にぬけていく。引っ越すことになったという言葉が脳内でぐるぐる回り、何も考えられなくなる。僕たちはスマホなんて持ってない。連絡手段はないのだ。手紙、と言ったってお互いの住所すらわからない。気がつけば頬を温かい何かが伝っていた。お別れ会って…そんなの…唐突すぎるよ…キミもないているようだった。泣きながらキミはごめんねと言った。お父さんの都合だそうだ。「じゃあ…」じゃあねと言って立ち去ろうとしたキミの言葉を遮って、ぼくは「また二学期に会おう」という叶わぬ約束を交わして手を振りながら帰った。本当は会えるなんておもっていない。ただ、あとほんの少し夢を見させて欲しかっただけ。 ーendー 作者のまみうさです。 切ない青春物語が書きたくて作りました。 初めて書いたので色々と至らない点があるかとは思いますが、アドバイス・感想お待ちしています。

みんなの答え

辛口の答え

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おー!パチパチ

久しぶりに参りました、小説は読む専門です★ まず、改行の仕方がうまい。書いてないからこんなこと言える立場じゃないかもだけど、場面ごとにきちんと改行ができてる感じがする(^^)空に手をかざしてっていうタイトルが某映画のワンシーンに見えて来たけど、話は結構違うね!最後が切ない。これも個人の考えだけど、主人公の胸の内がよくわかるよ!『いつもの癖で~』で吹いた笑『ただ、あとほんの少し夢を見させて欲しかっただけ』のところで泣いちゃった…雰囲気壊してごめんね泣また書いてね!ファンになったから!伸びるといいね(*≧∀≦*)では♪


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