狐のお面と夏祭り
まだ、目から涙が溢れてくる。そう、俺はついさっき失恋してしまったのだ。一人寂しく、りんご飴を食べながら、夏祭りの屋台を眺める。 …なんだかしょっぱいりんご飴だ。 ボーっと眺めていると、人にぶつかってしまって、転んだ。 「大丈夫ですか?」 と、声がする。見上げると、狐のお面をした少女が手を差し伸べている。俺はその手を取った。 「あ、ありがとう…」 そう俺が言うと、少女が顔を覗き込んでくる。俺は、少し緊張というか、恥ずかしくなる。 「泣いてたんですか?」 「あ、うん…」 「そうだ、私一人なんですよ。一緒に行きませんか?」 そう言われ、俺は心を揺さぶられる。まぁ、このまま一人で夏祭りを過ごすなど、孤独だ。なら、この見知らぬ少女と一緒に夏祭りを過ごす方がマシだろう。 「うん、いいよ。」 「わぁ!ありがとうございます!」 少女は嬉しそうに笑う。そんな少女を見ていると、なんだか恋をしてしまいそうになる。否、もう恋をしているのかもしれない。 「じゃあ、りんご飴買いましょうっ!」 と、少女とりんご飴を買う。さっき食べたさっき食べたりんご飴より、甘い。 「こっちこっち!」 少女が俺を誘う。俺は、少女に魅了されているから、少女の後を追う。 「あはは、着いたよっ」 そう、少女と俺が着いたところは、彼岸花が咲き乱れて、真ん中に小川が流れている。すると、少女が小川を跨ぎこう微笑んで言う。 「ほら、おいで?」 俺は、直感的にヤバイと思う。だって、彼岸花に小川って… 「ご、ごめん。そろそろ帰らなくちゃっ」 そう俺が焦りながらいうと、少女は寂しそうな顔をして言う。 「そっか…じゃあ、帰っていいよ。」 俺は急いで帰ろうと、走ろうとすると、足に違和感を感じる。 「えっ…」 俺の足には何本もの彼岸花がまとわりついている。そして、少女はさっきの言葉の続きを言う。 「帰れたら、だけど。」 少女が妖艶に微笑む。俺は、今更悟った。 あぁ、もう遅かったんだ。 -----------ーー どうも、読んでいただきありがとうございます。雑魚な背後霊です。彼岸の少女に魅了されてしまった少年の話です。では、感想などよろしくお願いします。
みんなの答え
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凄い。
怖いです…!でも狐面の女の子好みです誘拐したi((( 彼岸花と小川、よく考えられていますね! 彼岸花の別名は「曼珠沙華」で、「天界の花」と言う意味です。 また、狐花や幽霊花という別名もあるようですね。 不思議なお話ありがとうございました。
無題
やっぱ知らない人に着いてっちゃダメですn 御免なさい、ふざけました。 彼岸花に小川の時点で気付けた彼は凄いと思いました()
えっ、まっ、嘘やん
彼岸花怖い…! 今回もめっちゃ面白かったです、素敵なお話をありがとうございます…気がついたのに帰れないなんて…。 次作も楽しみにしてます♪
今回もすごいですね!!
もっけ飴です(*´∀`*) 今回も文章に引き込まれてしまいました。 描写も上手いし、もう尊敬です!笑 狐面の女の子…少し怖いですね。 でも、綺麗な小説でした♪ 次回作、楽しみにしてます! それでは~。