また、夕凪の中で逢いましょう_____。
『また逢いましょう。凪沙さん______。』 _____此処らじゃ見かけない顔だねぇ。 ____旅の者かい? __________面白い話が聞きたいか… _____なら取っておきのものがあるさ __________今からずっと遡って、少年の時代の頃の話だ。 ザザーンザザーン… 波の音が響く。 潮風のツンとした匂いが鼻を通る。 海の岩場に人影が見える… あんな所に…学生? ふわりと学生は此方を向く。 『こんにちは。今日は海が綺麗ですね。』 『此処に住んでいる方ですか?』 「あぁ、生まれは都市だが、育ちはこの町だよ。君は一体…」 『そうですね、僕は旅ついでに来ました。 _____波が運んで来てくれましたよ。』 その少年は、不思議な雰囲気を身に纏っていた。 「波が…?人魚じゃああるまいし…」 『ふふっ。冗談ですよ。』 透き通る銀髪の髪が太陽に照らされ、水晶のように光っている。 『ところで、貴方のお名前は…?』 「凪沙。凪沙だよ。」 『そうですか…僕の名前は夕渚。そう名乗った方が良いですかね。 凪沙さん…突然ですが…貰ってくれませんか、これ。』 手に溢れるほどの貝殻を積まれる。 一体どこで拾って来たんだ…? 「貝殻…?どうしてこれを?」 『もう、要らないんです。初恋の子から貰いましたが、引っ越してしまい… 折角ですから、凪沙さんにあげようと思って。』 不思議だ。貝殻をどっさり手に積んだ時の手の温度は感じない。 まるで死人の様に冷たい__________。 ザザーザザー… 「居た!夕渚!」 『はい?あぁ、凪沙さんですか。一体どうして?』 「お前に聞きたいことがあるんだ… この貝殻。もう存在してないぞ?」 ふっと潮風が吹き、夕渚の髪を揺らす。 『そうですよ。随分と小さい頃に貰ったので…』 「ちげぇよ。この貝殻、随分前に絶滅したんだ。 お前…一体どこで…?」 『さぁ、僕にも分かりません。』 「これは貰えない。昨日あったばかりの奴にこんな大金になるもの 貰える筈がない。」 『違う! 君には、この対価が分からないのですね… 凪沙さんはこれに、何かを感じないのですね。』 「じゃあ…変わりに家に送るよ。 もうそろそろ日が暮れるさ。」 『大丈夫です。もうそろそろ僕の迎えが来る。』 『さようなら。凪沙さん…』 「…じゃあな。夕渚…」 「なぁ!夕渚…?」 姿が消えている。 もしや……海に!? 行かないと… 「やべっ…!?」 まずい、足を擦りむいた。 これじゃ…溺れて…息がッ… ひんやりとした感触が肌に伝わる。 目に映ったのは、銀髪のなびく髪だけだった… 気がつけば、陸に付いていて、 残っていたのは腕の掴まれた跡だけだった。 それから、夕渚は姿を現さなかった_______________。 _____きっと夕渚は幽霊で、沈んでいたところを助けてくれたんだろうさ。 __________ちなみに今日はお盆だねぇ…墓参りに行くのかい? …そうか。一つお願いをしても良いかい? ご先祖様に言っておくれ。 夕渚って男の子に伝えて、凪沙が有り難うって…_____ ザザーン…ザザーン… 人影が見える… 銀髪の透き通る髪…少年の様な面影… 「夕…渚…?」 夕渚は此方をくるりと向いて言う。 『凪沙さんですか。お久しぶりですね_____。』 貝殻の効果:魔除け、お守りとして邪気を祓ってくれる 初めまして。 夕光小夏です。 「」は夕渚以外の人物。 『』は夕渚と分けています。 そこの所注意して読んでくれると有り難いです。 *この話は架空の話です。実際の人物とは関係ないので注意してください。
みんなの答え
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少し不思議な感じ…良き!
もっけ飴です(*´∀`*) 不思議な感じが良いですね~ 後、文章の書き方。とても読みやすかったです☆ 登場人物と主さんの名前もセンスあるし…凄いです! 次回作楽しみにしてますね♪ それでは~。
うわー!
綺麗で切ないお話ですね!