キミの瞳に映るのは
クール? そんなんじゃない。 私はみんなの思うような人じゃない。 でも、キミだけはわかってくれた。 幼なじみだから? キミが私だけを見てるなら期待するよ? でも、そんなことあるわけない。 あったとしても夢の中。 あの自由な世界にずっと入れたらいいのに_ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「美波ちゃんって本当クールでかっこいい!」 「美波ちゃんはやっぱかっこいいが一番だよね~」 今まで何回言われてきただろう。 かっこいい…。 私は女の子。ちゃんとした女の子。 でも、どうしてかっこいい? かっこよくない。 みんなに本当の自分を見せたくなくて作ってるから。 できるものなら可愛いに変えてほしい。 でもそんなこと言われない、絶対。 「_み!みーなーみ!」 「あっ…何?」 また嫌なこと考えちゃった…はあ、これで何回目? いい加減開き直らないと。 「何ボーッとしてんの~!俺、美波になんかあったら生きていけない。」 上目遣いで見上げてくるのは幼なじみの煌(こう)。 煌の全てをまとめるとわんこ系男子。 「大げさすぎだよ。私は煌がいなくても生きていけるけどねー。」 「ひどい。俺がいなくてもいいってこと…?」 長すぎる上目遣いに耐えれ得ず煌から視線を外す。 男子なくせに可愛すぎなんだけど…。 実は私は煌が好き。 前はなんとも思ってなかったけどだんだん可愛さに惹かれてしまった。 「ねえ、答えてよ。俺がいなくてもいいの?」 「違うよっ。あの、ね?わかるじゃん。冗談だよ。」 本気な訳ないよ。 好きなんだから…。 「良かった~!美波大好きっ!」 だいすっ…!? え!? !?!? 「どーゆー意味っ!?」 本気じゃないよねっ!? 「あ、本気にしちゃった?本気にするのは美波しだい。」 ??? 意味わかんない! 「本気になんてしないよ!」 「いいんじゃないいかなー。」 …てことは冗談、か。 胸がズキっと痛みが走る。 わかってたのに、やっぱり痛い。 「美波?」 「ん?」 呼ばれた瞬間反射的に笑顔で振り向く。 「大丈夫?」 「何が?」 こうやって煌にもいろいろ隠す。 心配なんてかけたくないから_ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 翌日の朝。 私は隠してる本音をノートいっぱいに書いていく。 ノートいっぱいに書いた文字を見て、スッキリする。 書いてる内容はクールなことについてや煌が好きってこととか。 その時だった。 「美波ーって、なにこれ。本当はかっこいいなんて言わないでほしい?」 え!? 頭の上から聞こえてきた声の主は一番見られたくない煌! 「なに見てんの!?やめてよ!」 煌が好きってとこが見られてないのは良かったけど! 「いや、話したいことあって来たらたまたま見えちゃった。ごめんね。」 う。 そんな可愛い言い方やめてほしい…。 「いいよ。でも何見えた?」 そう言った瞬間煌の顔が赤くなった。 「かっこいいって言われたくないってのと、その、お、俺のことがスキッテコト。」 ??? 「かっこいいって言われたくないってのと、までは聞こえたけどその次ってなんて言った?」 声なんでいきなり小さくなったんだろ? 「ああもう!美波、俺のこと好きなの?」 ええ!? なんでそのこと知ってんの!? 「なんでっ…!」 「見えちゃった。」 見えちゃったじゃないよ! 「えっと違くて!」 全然違くないけど! 「あのさ、俺には隠し事しないでよ。すっごい悲しい。正直に話してくれないかな?」 煌に言っていいの? …そうやって戸惑っちゃダメ。 がんばれ、私。 「隠しててごめん。本当はかっこいいって言われるの嫌で、それに煌のことが大好きなの!」 言っちゃった。 そして好きってことも。 すると煌が口を開いた。 「よく言えました!あと付き合おっか!」 「え?」 「俺も美波のこと好き。美波しか見えない。」 てことは…。 「私でいいの?」 「美波がいい。あと美波はかっこいいじゃなくてめっちゃ可愛い。」 「反則。」 「まあまあ。てことでこれからよろしく、美波!」 私は嬉しさでいっぱいになりながら頷いた。