短編小説みんなの答え:0

死にたい私と生きたいあのこ

今日も1日が終わる。薄い夕暮れに私が映る。でも、今日は家には帰らない。私は、今日で、生きることを、 「ヒュゥ」と私の胸元で頼りない音が鳴った。それが自分の息なのだと気づく。私はもうすぐ覚めない眠りにつく。今いる世界とは違う、どこか、遠いところ。でもそれがどこかは、誰にも分からない。…はずだった。 でも。あのこが言ってくれた。 「私と、命を交換しよう」って。 …黒魔術。 頭ではわかっていた。でも、断る事が出来なかった。だって。 私は生きたかった。あのこは死にたがっていた。お互いにとって丁度いい条件。失敗したらどっちも、この世から抹消される。でも、成功したら。あのこは死んで、私は生きられる。 そろそろ、約束の時間だ。 ギィィと木製のドアが気味の悪い音を立てて開いた。 家の中はカビ臭く、湿っていた。だか、ほのかに木の匂いが鼻腔をくすぐった。 「あのこ」の部屋は2階だ。私は階段を駆け上がって行った。 あのこは、いた。力なくベッドに横たわっていた。私を視界に入れると静かに微笑んだ。心なしか、その笑顔は、苦しそうだった。 早速、「黒魔術」をやる事になった。 私は失敗しても、成功しても。私は、死ねる。だが。あのこは生きれるんだろうか。 それは神様しかわからない。 そんな事を考えていたら、だんだんと睡魔が私に近寄ってきた。 「あのこ」が呪文を唱えたからだろうか。それか、私が考え事をしていたからだろうか。 気づいたら、私はどこかわからない闇へ意識もろとも、吸い込まれていった。 どうでしたでしょうか。楽しんで頂けたでしょうか。 最後どうなったかは、貴方様が考えてみて下さい。「あのこ」は死んでしまったのか。それとも生きているのか。はたまたどちらも生きているのか。答えは三者三様です。自由に考えてみて下さい。 ここまで読んで頂いてありがとうございました。またどこかでお会いしましょう。それでは。

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