短編小説みんなの答え:3

感情【短編小説】

「は?ふざけんな!」 ドンッ! 親から叩かれた。これは毎日のことだ。 親からの虐待。学校でのいじめ。 耐えられなかった。なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないのか。 先生に言っても信じてくれない。もう、死んでしまおうか。 そう思う日々だった。 そんなことを考えながら、外の冷たい地面で横になり、眠りについた。 眩しい。 目を開けると、暑い日差しが私を照らしつけていた。 その時、心の中で何かが切れた気がした。 「あの番組面白いよね!」 「そうだよなぁ。」 母と父の声が聞こえる。朝食の時間か。 私は玄関のドアを開けた。 ガチャッと、ドアが開く音と共に両親がこっちを振り向いて言った。 「お前家に入るな。お前なんて死んじまえ。」 「あんたなんて産まなきゃ良かった。頭は悪いし、見た目もブス。ゴミでも食べときな。」 私はなんとも思わなかった。ただ、袋に入れられた賞味期限切れのリンゴを手にし、口にした。 「やっぱあいつ死ななくて良いわ。良いゴミ回収機だしさ。ハハハッ!」 父親が大声で言った。 その言葉を耳にした私は、汚れた制服に着替え、ボロボロのかばんを手にし、無言で家を出た。 外は人が暑い暑いと言いながらゆっくりと歩いていた。 そんな暑さに弱い人たちの中、私はスタスタと歩いた。いつもなら、重い足取りで行くのに。 「あ、あの…!」 誰かに話しかけられた。 振り向いてみると、いつも私がいじめられている風景を黙って見ていた女子がいた。 「い、いつも何も言えなくてごめんなさい…。本当にごめんなさい…。何もできなくて…。」 私は口を開いた。 「なんでそんなこと思うの。別に苦しくなんかない。辛くなんかない。悲しくなんかない。これが私の普通の生活。」 その言葉を吐き出すと、私はまた前を向き、炎天下の中を歩き出した。 「で、でもいつも泣いてた…。」 そんな女子の言葉なんか気にせず、私はひたすら歩いた。 自分でも不思議だ。こんなにも生活が楽だったなんて。いつも死にたいと思ってた自分がバカバカしい。 さっさと学校へ行こう。 …楽になったあの日から、もう一年も経つのか。 私は少しひんやりとした地面に寝転がっている。そして、どんよりとした灰色の空を見上げていた。 早いな。楽になったら、一年がたった一日のよう。 でも、少し生活が変わってきた。 みんなが私を怖がってるような気がしてきたから。なぜだろう。 「石川さん…?」 どこからか、私の苗字を言う声がした。 立ち上がって、周りを見渡すと、あの時話しかけてきた女子が塀の小さな穴から顔を覗かせていた。 「き、聞きたいことがあるんです…。ちょ、ちょっと来てもらっていいですか…?」 私に聞きたいことってなんだろう。 家の敷地の外へ来た。 「あの…悲しくないんですか?」 「え。」 急なことに、私は思わず声を出してしまった。 「な、なんかすみません…。一年前ぐらいは泣いてたのに、もうずっと泣いてなくて…。それから不思議に思って失礼ながら、あなたをずっと観察していました…。」 女子は舌を剥きながら、小さい声で言った。 「で、でもそれでわかったことがあるんですよ。」 女子は私の方を見て、さっきより大きい声で言った。 「石川さんに感情がなくなった、ということです…。」 すると、また女子は下を向いてしまった。 「石川さんは泣いたりせず、笑ったりせず、驚きもせず、憎しみで溢れた顔もしなくなりました。今は、無表情です。」 言われてみれば、そうだ。 「良いんですか?感情がなくて…。」 私は答えた。 「楽になれたから、良いんです。」 そう言った途端、心の中で何かが繋がった気がした。 そしたら、女子はだんだんと目を見開いた。 「えっ。な、泣いてますよ…?石川さん…。」 え? その言葉に私は驚いた。 あれ?あれ?本当だ。私、泣いている。なんで?なんで?どうして泣いてるの? 「悲しかったんですね…。感情はあったんですね…。なくなったんじゃなくて、心の底に閉ざしていたんですね…。」 なぜか、女子まで泣いた。 「ごめんなさい。私、赤の他人なのに。観察なんかして。ごめんなさい。感情がないなんて言って。」 「え、いや、その…。な、泣かないでください…。」 私は戸惑った。 それでも女子は泣いていた。しばらく経ったあと、女子は私を見た。 「私、藤田香澄って言います。石川さん、今まで何もできなくてごめんなさい。今度は絶対、あんないじめから石川さんを助け出してみせます!」 「あ、ありがとう…。」 そんな会話をしていた私たちの上にある空には、太陽が顔を覗かせていた。 どうですか? 感想待ってます!

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うぐっ!?

な、なきそう、、、。 スゴいな、、、。


すごいよぉ!!

めっちゃいい話ですね!何とも悲しいですが…。 それにしても藤田さんはすごいな…! 私も藤田さんみたいな優しくて勇気のある人になりたいなぁ!


これだったら

これが両親だったら辛いですねw にしても、ゴミ回収機って酷いですね。 久しぶりに短編小説読んだけどこの小説なんとも、自分と向き合える?小説でした。 感情って大事なんですね。 また、書いて下さい! See you next time!Bye!


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