Water flower ~双子の人魚~
海は危険_____。 お母さんに言われた事だ。 陸の者は海の中を色とりどりの珊瑚が生きており、 優雅に泳ぐ魚がいると思っている… だけど、実際の所海の中は太陽の光が当たらないから 真っ暗。岩陰に何が潜んでいるか分からないし、 殺される者もいる。 陸の者に殺される者、あるいは同類に殺される者。 それを僕たちは助けずに見る。 僕たち人魚は双子で産まれるから、その片割れを助ける者がいるが、 結局共倒れだ__________。 ********** 「ねぇレイン!難波船に行こう?」 「駄目だよ。お母さんに言われているでしょう?難波船には言っちゃダメって。」 「良いじゃん!少しだけならさ。」 僕たちにとって難波船に行く事はちょっとした度胸試しと、宝探しだ。 難波船はサメの群れが住んでいる。 そして、ニンゲン達が持っているキラキラ光る物や、 ひらひらと動く布。 僕たち子供の人魚にはうってつけの遊びだ。 「ほらほら!早く来ないとレインの貝殻捨てちゃうぞ!」 「はぁ…分かりました。僕も行きましょう。カイン。」 新しい宝物はあるかなぁ? ********** 「レイン?そっちには何がある?」 「銀の…珊瑚みたいな物と…蛸壺の蓋にぴったりな平べったいものがあります。」 「こっちにはキラキラ光るやつに色が付いたものがあるよ!」 ギシギシとなる船に、大きい影がさっと写る。 辺りは暗くなり、余りにも恐ろしいほど静かだ。 「ねぇ…カイン。もうそろそろ帰ったほうが…」 「レイン!後ろ‼」 レインが後ろを振り向くとサメの大群がレインに襲いかかってくる。 このままじゃレインが食べられちゃう…! 「うぐっ…!」 「レイン!こっちに!」 ********** バタン。 なんとかサメの大群からは逃れられたけれど、 どうやってこの難波船から抜け出すか… 「カイン…大丈夫ですか?」 「うん。大丈夫。レインは?」 「そうですね。先程サメに腕を噛まれてしまいました。 カインは先に帰って下さい。 僕は止血してから帰るので。」 _____血が止まる訳ないじゃん。 血がレインの周りを漂っているもの。 「いやだ。俺、レインと一緒に帰りたい!」 「カイン!僕を連れたら貴方まで食べられてしまうのですよ!?」 「じゃあさぁ…ゲームしようよ。」 ガブリッ… 「何をやっているのです!?カイン!」 「レインが食べられたら俺の勝ちで、俺が食べられたらレインの勝ち! そして二人食べられたら引き分けって言うルール。どう?」 「…分かりましたよ。ですが、もう一つルールを追加しましょう。」 『一緒にお家に帰れたら、二人とも勝ちですよ______________。』 海の生活って、実はスリリングで気分屋の俺も… 飽きないんだよなぁ。
みんなの答え
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めちゃんこいい。
凄いこう言うの好きです。 面白かったです! また出して欲しいなぁって思います。