君の色彩
俺には、色が見えない。 世界は白と黒、たまにグレー。 生まれつきではない。幼い頃は、ちゃんと色が見えていた。 ・・・最後に見た色は、母さんの身体から吹き出た、真紅だった気がする。 あの、ひどく鮮やかな赤を見た途端に、バツンと音がして。 色が、分からなくなったんだ。 『桜の色はねぇ、暖かくて優しいピンク色なんですよ!』 にこにこと、並木通りを指差して笑う女性。 彼女は、名をスミレという。 小さい頃からよく一緒に遊んでいた・・・所謂幼馴染み、というやつだ。色が見えなくなり、引きこもりがちになった俺を、度々散歩に連れ出しては、沢山話を聞かせてくれる。 『ピンク色・・・か』 ピンク色。スミレが暖かいと思う色。 ・・・思えば、俺の知る「色」は、ほとんどがスミレで出来ていた。 【赤】は【お日様の元気な色】。 【青】は【海と空の開放的な色】。 【緑】は【そよ風みたいな自由の色】・・・。 全部、スミレがそう言ったんだ。 そうか。 俺の世界は、モノクロなんかじゃなかった。 俺の世界は、一面のスミレ色。
みんなの答え
辛口の答え
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おぉー!!
もっけ飴です(*´∀`*) 凄い!! 「スミレ色」という表現がとても良いと思いました! “色”を題材にするのも斬新でスゴいです! 次回作も楽しみに待ってます☆ それでは~。
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