短編小説みんなの答え:2

絵に生命を

夏の空に小さく風鈴が揺れて、かわいらしい音を一つ。横に置いたガラスコップの中のサイダーの泡がゆっくりと上がっていく。それをぼんやりと見つめるのはなんだかとても無駄な時間を過ごしている気がした。 夏の縁側は酷く蒸し暑くて鬱陶しいものだった。じわりと滲む汗が服と肌とを引っ付けていて、不快感が絶えない。それでもずっと私は縁側で足を伸ばして座っていた。 手元のスケッチブックには幼い女の子が描かれている。真っ青な雲一つ無い夏の青空の下で、白のワンピースをふわりと揺らす、可愛い子供。だが表情はなく、まるで陶器の人形のようだ。誰をモデルにして描いたのではないが、絵の中の子供はやけにリアルな仕上がりになった。気持ち悪い、と思うくらいに。 「 やっぱり、これも失敗作か。 」 違う。私が描きたいのはこんな絵じゃない。 上手く言い表せないが、違うのだ。この絵からは何も感じない。絵が生きていない。 そんなことを考えながらページを破こうとした、その時。 「 捨てちゃうの ? 」 子供の声がして、咄嗟に手を離した。振り向くと、絵の中の子供とそっくりな女の子がいる。 「 貴方は...? 」 「 僕は君の絵だよ。 ねぇその絵、お願いだから捨てないで ? 」 女の子は見た目に似合わず「 僕 」と言った。その子は鈴を転がしたような声で笑う。そして、私が手にしているスケッチブックに手を伸ばした。 「 この絵、生きてないね。 」 そう言うと、女の子は絵にふぅっと息を吹きかけた。とたんに絵の中の小鳥はさえずり、川は透き通って流れ、緑は青々と輝いた。 「 凄い...! 」 思わず声が漏れた。その絵は、間違いなく生きていた。でも、振り替えると女の子はいなかった。 「 嘘、どこ !? 」 そう言って辺りを見渡しても、人影は見当たらない。代わりに、もう一度スケッチブックを開くと、絵の中の女の子は柔らかく笑っていた。

みんなの答え

辛口の答え

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わああ!

わあ、すごい! 私も絵描き系のを書きたかったんですが、どうも表せなくて。 どろるさんは素敵な文章を書いています! アイデアも表し方も、とっても良いです! 頑張ってください!


(о´∀`о)

こんにちは!ルリさんです。 なんか、ほっこりしました。語彙力は破壊的(破滅的)な私ですが、 想像力はあるので、なんかいい感じに想像できました! 私が好きな感じのお話で、よかったです!


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