思い出の形 ~温もりを求めて~
私の名前はくま。ごく普通の ぬいぐるみです。 私には心美(ここみ)ちゃんという 可愛いパートナーがいます。 心美ちゃんはとても優しくて、私も 心美ちゃんが大好きでした。 でもある日、心美ちゃんは 私と遊ばなくなりました。 私は暗い暗いどこかに閉じ込められて 一人ぼっちになりました。 『心美ちゃん…私のこと嫌いに なっちゃったのかな。』 心はないはずなのに、胸のあたりが 痛いようなモヤモヤっとするような 感じがします。 私が動けたのなら今すぐに 心美ちゃんに会いに行くでしょう。 でも、それを許されないのが ぬいぐるみなのです。 悲しくても、寂しくても、 忘れられてしまっても、 自分では 助けを呼ぶことさえも できないのです。 手を差し伸べてくれるのを ずっとずっと待っていることしか できないのです。 『あなたに会いたい…。』 私は、心美。今は中学二年生です。 小さいころの思い出ですか? そうですね…。 あれは、四歳のころ…。 私は四歳の誕生日にくまのぬいぐるみ をもらいました。 名前は『くま』。 これが一番しっくりくるんです。 愛くるしいほどに大きな目。 首元につけられた赤いリボン。 これでも、ちゃんと覚えているんですよ。 どこに行くのにも一緒で、 お風呂につれていって、お母さんに 怒られたこともあります。 それほど大事にしていたんです。 そういえば、もう何年も会って いませんね。五年くらいでしょうか。 今はどこにいるのでしょうか。 お母さんならわかるかもしれません。 「お母さーん。私が大事にしてた くまのぬいぐるみってどこにある?」 「押し入れの薄ピンクの箱に入ってたと 思うわ。」 私はその箱を開けました。そこには 少し色あせている私のくまがいました。 私は抱きしめました。 「長い間、ほっといてごめんね。」 あの日からどれだけの時間が過ぎた でしょうか。 眠り続けたこと 約五年。 久しぶりに光が差し込んできました。 『とうとう捨てられるのかな。』 そう思いました。 でも、その差し出された手には、 あのころと同じ温もりを感じました。 『心美ちゃん?』 その手は驚くほど大きくなっていて、 心美ちゃんは、昔 着せてくれた 『せーらーふく』って言う服を きていました。 『昔はあんなに小さかったのにな。』 心美ちゃんが成長している姿を見て 嬉しいけれど、少し寂しくも なりました。 あのころと同じ温もりを感じることが できて、私はとても嬉しいです。 『ありがとう心美ちゃん。 大きくなったね…。』 あの小さな手にこもっていた温もりを、 今でも 『思い出の形』 として大切にしています。 (あとがき) 思い出の形、どうでしたか? 少し長いおはなしになって しまいました。 最後まで読んでいただき ありがとうございます! コメントお待ちしております! 注意 このお話に登場する人物などは 架空の世界のものです。
みんなの答え
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感動!
人形はみんな生きていると思うりんりんです。 私は今でも大切にしている「プ-さん」の人形があるので、とても心にひびきました・・・。
うわああああ最高だああああ!!
感動するうう!!! ぬいぐるみ大好きな中2のみおりぬ☆ ですうう!!コーギーちゃん最高な 小説かいてくれてありがとおお!! 私もぬいぐるみとの思い出は沢山ある からもっともっとこれからも大切に していきたい!って思ったよ! 素敵な小説どうも、ありがとう!!