シダレザクラと偽り症。
桜の咲く季節になった。 私の学校には、シダレザクラがある。 ちなみに、私の名前も枝川“櫻”(えだかわさくら)。 学校では、性格全てを偽っていた。 わざと、無理して明るい子達に合わせて、安全圏に逃げていた。 本当は周りの子誰一人信じていないけれど。誰も信じない、それが私の本当の性格。 全てを偽る…それを私は“偽り症”と呼んでいた。 分かっている…私は、偽り症。 「じゃあねー、櫻!後で!」 「うん、待ってるねー!」 偽りの友達と別れ、シダレザクラの木の元へ向かう。 シダレザクラが私は好きなのだ。 花びらがたまに散る中、枝が垂れたシダレザクラの木の側でその花を眺めていた。 「シダレザクラ、好きなの?」 「!」 慌てて振り向くと、そこにはクラスメイトの白川スミレ(しらかわすみれ)が立っていた。 途端に私は“ごまかし”を始める。 「あー、スミレ!奇遇だねー!スミレもこの木好きなの??」 しかし私の偽りのノリに、スミレは乗らなかった。 長い黒髪を風に委ね、黙っている。 「…」 「スミレ?」 「ねぇ、櫻ちゃん」 その声は僅かに“哀れみ”の感情を帯びていた。 「櫻ちゃんって、嘘ついてるよね」 「違…っ」 「無理しないで良いのに」 「は?」 スミレはふふっと笑った。 「今、ちょっと本当の櫻ちゃんだったね」 どうしてスミレは私の本当の性格を知っているんだろう。 それを尋ねようとして振り返ったがスミレの後ろ姿が先の方に見えたので私は今日尋ねるのはやめにした。 翌日の放課後。 シダレザクラの木に行くと、スミレが立っていた。 スミレは花の様に美しかった。 「…スミレ」 「櫻ちゃん。」 「ねぇ、何でスミレは私のことを分かっているの」 それが知りたかった。 物語で読むような、後から『人外』なんて言われたら困るから。 「そんなの、当たり前だよ」 「なんで」 「だって、“ごまかし”が伝わってきたから。私、結構鋭いの。…後、知ってる? シダレザクラの花言葉って、“ごまかし”なんだ。今の櫻ちゃんだね」 シダレザクラの花言葉… “優美”や“美人”だけじゃなかったのか。 今まではその言葉に憧れてシダレザクラを眺めていた。 私とスミレの間を、春の暖かい風が吹いた。 「今の、私はごまかし…」 「櫻ちゃんもその憧れの花言葉になれば良いの。その気になればすぐに自分の殻は破れるよ」 そんなに簡単に殻は破れない。 「そんなの、無理に決まってる」 「どうして?」 …例え殻を破ってもその後さらに嫌なことが増えてしまう。 「駄目。破ったら私は私じゃなくなる」 「そんなことない。だって、あなたは“枝川櫻”なんだから。あなたが本当の櫻。 破っても櫻よ」 その言葉で、私の心が溶かされた。 私の心変わりは早いかもしれない。 しかし、私は前向きになれることが嬉しかった。 スミレの言葉は私の気持ちを僅かながら軽くした。 シダレザクラの花言葉を知った上でさっきまでの私に重なるその花に、愛着が湧いた。 暖かい風が、とても気持ちよかった。 多分、私が“偽り症”じゃあなくなり、みんなを心から信じる様には時間がかかると思う。 でも気持ちがその気になれば、何にだってなれるはず。 シダレザクラとスミレが、私をそう思わせてくれた。 花びら一枚を手に取り、私はそっと微笑んだ。 一年後、親友のスミレと私の前でシダレザクラの花は今日も綺麗に咲き誇っている。 完 こんにちは(*´∀`*) 花言葉系にハマったんですけど…うーん、変ですね(*´-`) 最後まで読んでくださってありがとうございました。 コメント下さればめっちゃ喜びます(*≧∀≦*) 辛口&タメ口OKです♪ 以上、昨日小説を投稿し忘れたもっけ飴でした笑 それでは~。
みんなの答え
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無題
変じゃないですよ! 感動しました! とてもいい小説ですね! 本当に小説家になれますよ! もうもっけ飴さんの小説にはまりました! 次回作お待ちしています!
良いですねー!
良いです! なんか、私の方が先に書き始めたのにもっけ飴さんの方が有名な気が…? あ、悪く思ってません! 時間がないのでこの辺でおさらばさせてもらいます! では!
すごいー!
変じゃないよ。凄く良いお話だね 私もこんな風にお話を書いてみたいなぁ こういうのって才能かなぁ 私にもこういう才能があったらいいなー もっけ飴さんの小説、もっともっと読みたいです! これからも応援しています!!
すぐさま白旗あげたくなるような上手さ
いやーもうねっっ てんっっさい! クラスに「俺天才~」とか言う人よくいるけどそれとくらべものにならないぐらいの天才(?) なんか演技しちゃうっていう共感できるものを中心にしての花言葉…………もんげぇわ。 ストーリが面白くて読んでて飽きない! だから今コメントしてます! なんか今めっちゃ電波悪くてなかなか反応しない(笑) 心に突き刺さるような名小説面白かったです! 次も楽しみにしてます!
(*σ>∀<)σ
山茶花です!花言葉~大好き~わお! とゆーことでいきますね! 私も花言葉系書きました!まあ、ニックネーム変わってますが笑笑 花*花です!読んでみて!((宣伝w 花言葉かぁ……ちなみに山茶花(サザンカ)の花言葉は、「あなたがもっと美しい」らしいです!ではではバイチャン!
演技しちゃうのわかる~笑
演技性パーソナリティ障害だったんだろうなぁ櫻ちゃん…。 というか、花言葉の使い方が流石すぎて…。いや私も花言葉系書いたんですけど…応用だよこれは…(・ω・`*) とっても面白かったです!次作も楽しみにしています♪
さすがです!
今回もすごかったです。 文章力半端じゃないです! どこが変なんですか?こちらが教えてもらいたいくらいです! 花言葉いいですね。次作も楽しみにしています!
やば!
こんにちは! 上手すぎて言葉が出ないし語彙力低下します((もともと語彙力低いよ^^ 一般のスミレの花言葉って誠実とかっていうのがあったような…。 スミレちゃん名言ばり言うやんw 心動かされる素敵な作品ですね! スミレと櫻がシダレザクラを見てる様子がよく思い浮かびました。 これからも自称ファンとして応援させてください!! 弟子入りしようかな((いや勝手だな
全然変じゃないですよー!!
とても面白かったです! シダレザクラの花言葉と、櫻の 偽り症…すごく良かったです!! どこが変なんでしょうか?!笑 めっちゃうまいですよ?! スミレちゃんの言葉が心に刺さり ました!「殻を破っても櫻は櫻」 っていってくれるスミレちゃんの 性格も、櫻ちゃんの性格も 好きです!! 関係ないですけどスミレの花言葉っ て何なんでしょうか? 気になります…!調べてみます! とてもいい小説でした!! 読んでて楽しかったです!! 花言葉系もっと読んでみたいです! すきなので♪♪ では`∀´/