短編小説みんなの答え:5

真夏の向日葵は恋をする。

「あぁ、私、また死んじゃうのかなぁ。」 強い風に吹かれ、1輪の向日葵は折れそうになっている。 意識が朦朧とする中で、私は月を見つめた。 気づけば私は、意識を失っていた。 キラキラと光る太陽。 朝? 「私、生きてるの・・・?」 自分の茎(からだ)を見ると、テープのようなもので折れそうなところを止められ、近くの塀に固定されていた。 「誰がしてくれたんだろう?お礼言いたいな。」 そんなこと呟いた時。 横から急に声がした。 「良かった。元気そうだね」 「え?」 振り向くと男の子がいた。 男の子は続けて話す。 「昨日は折れそうだったから心配だったけど、大丈夫そうで安心したよ。」 この子が助けてくれたの? でも、植物である私の声は聞こえないはずなのに、私に話しかけている? 心配してくれてたのかな。 「お礼、言いたいなぁ。どうにかして・・・」 次の日の朝。 目が覚めると、私は人間の頃の感覚があった。 恐る恐る自分の姿を見ると、なんと女の子になっていた。 麦わら帽子を被った、白いワンピースの女の子。 「久しぶりの人間!」 私がいたところを見ると、私、向日葵はない。 「本当に私、人間になれたんだ!」 聞いた事あるの。動物や植物は、助けてもらった人に恩返しするため、「人間の願いをひとつ叶えられる」って。 本当だったんだ。 なら、男の子のところに・・・ 「あれ?向日葵なくなってる!?」 また横から声がした。 今日は制服みたい。月曜日だからかな? 「無くなってないよ!私があの向日葵なの。」 「えっ?」 だよね・・・。信じてもらうのは難しいよね。 「あなたに恩返しするために来たの。一つだけ、願いを叶えてあげる。何がいい?」 「本当に向日葵なの?願いかぁ。」 「今じゃなくてもいいわよ。思いついたら言ってね」 私はそう言って、ニッコリと微笑んだ。 「わかった。俺中学あるから、またなー」 そういって、去っていく。 そうして、何日も何日も過ぎていった。今日でちょうど1週間。 私たちは、いつの間にか凄く仲良くなっていた。 毎朝顔を合わせ、太陽の下でおしゃべりして。 毎日が楽しくて、私はもう向日葵だということを忘れていた。 「ねぇ、向日葵の願いはなんなの?」 「私?もう叶ってるよ。"もう一度"人間になりたかった」 「もう一度?どういうこと?」 セミが騒がしい中、私は過去を話し出す。 「私は、体の弱い女の子だったの。 重い病気にかかっちゃって、結局、8月の最初くらいに死んじゃったんだ。 それでね、生まれ変わって、なんと向日葵になったのよ?」 「へぇ。そんなことあるんだね。」 「えへへ。暗い話しちゃってごめんね?それで、願い事、決まった?」 「向日葵とずっと一緒にいること」 「え?」 夏の太陽が、スポットライトのように私たちを照らす。 いつのまにか、セミたちも私たちの声を聞くように静かになっていた。 「向日葵は太陽みたいだね。優しいし、一緒にいると心が温まるんだ。だから、俺はそんな向日葵が好きだよ」 「わ、私も好きだよ?だって優しいもん。でも、せっかくの願い、そんなんに使っちゃっていいの?」 「そんなんって。俺は向日葵が人間になれて嬉しいって言うのなら、このまま人間でいて欲しいな。」 「う、うん・・・」 胸がドキドキしてる。 こんな人間らしい感覚、いつぶりだろう。 暑いところにいるはずなのに、暑くない。 それはきっと、私の体が恋の温度になっちゃってるんだね・・・。 「俺の願い、叶えてくれる?」 「も、もちろん!」 そういうと、私は微笑む。 彼も太陽のように微笑んだ。 「じゃ、じゃあ、3、2、1で叶えるよ?」 「おっけー。」 「行くよっ。さん、にぃ・・・」 ぐいっ。 麦わら帽子を持ち上げられ、彼の顔が近づく。 「い・・・ちゅっ」 「ちょっ!い、いきなりどうしたの!?」 「これでもう叶ったね?あはは。」 顔が赤くなる。 再びセミたちが盛大に鳴き始め、蝶々もヒラヒラと舞っている。 真夏の太陽の下、私はあなたに恋をした。 「好きだよ」 そういうと、私はめいっぱい微笑んだ。 「あなただけを見つめる」 これが向日葵の花言葉。 向日葵だった"私"は、再び真夏の太陽の下、彼と一緒に歩き出す。 ーーーーーーーーーーーーー あーやです^^* スマホが壊れたりといろいろあって、久しぶりの投稿です。 感想、アドバイスよろしくお願いします!

みんなの答え

辛口の答え

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すごい

普通にすごい。


え?え?すごっ!!

こんちゃー!りてるんです! え?すご! なんと! ひまわりなんて!! すごいね!! めっちゃキュンキュンした! また書いてね!!


発想がスゴすぎる!!

どうも!ミルク多めのコ一ヒ一です! まず、女の子が人間→向日葵→人間 っていう発想がスゴすぎると思います! あと、「願いを1つ叶えられる」っていう設定もサイコ一です! 花言葉の「あなただけを見つめる」の使い方もステキすぎます! この話を読んでいるだけでキュンキュンしました! 次回も楽しみにしてます!では~


可愛いっ!

とっても素敵なお話、ありがとうございました! 向日葵って、こういうお話を書くのが醍醐味ですよねぇ…(*´ω`*) しかもキャラクターが可愛いのなんのと…え…控えめに言って好きです(笑) 次作も楽しみにしています♪


花言葉の絡ませうまっ

わあああああはああ(*´∀`) ものすっっっごい素敵です! 女の子がひまわりっていう設定すごい面白い\('∀´)/ 文章とかも読みやすくて天才っっ 次作も楽しみにしてます~!


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