【短編小説】蓮の花が昇る
ぼくの名前は蓮(ハス)。 名付けられた理由は、ぼくがこの家に来たのが夏だったから。 ぼくは家の人に、毎日可愛がってもらえた。 一緒に散歩に行くのが楽しかった。 ごはんは、いつも贅沢なものをくれた。 ぼくには、毎日がきらきらと輝いているように見えた。 だけど、ある日から、ぼくはいつもみたいに遊んでもらえなくなった。 ぼくを家に呼んでくれた女の人のおなかがぽっこりと膨らんでいる。 そういえば、最近知らない男の人がこの家に住み始めたなぁ。 ぼくは、なかなか散歩につれて行ってもらえなくなった。 ごはんは、前よりかんたんなものになった。 ぼくには、毎日がくすんでいるように見え始めた… 家の人は、よくこんな事を言っている。 「ドンナコガウマレテクルノカナ」 意味はわからない。でも、女の人と男の人は笑っていた。 楽しい話かな。ぼくも、入れてほしい。 ぼくは駆け寄った。 でも、反応はなかった。無視されちゃった? 涙が溢れるのを、ぼくはぐっと堪えた。 このまま、1ヶ月が過ぎた。 「ハス、オイデ」 「オイデ」の音が聞こえた。ぼくは瞬発的に、音の方に走っていく。 ぼくは「クルマ」の中に入った。景色が素早く動いてる。不思議だなあ。 ぼくは知らない街の片隅で「クルマ」から出された。 ぼくは箱の中に入った。何かな。 「イイヒトニヒロッテモラウノヨ。ゴメンネ……」 悲しそうな顔をしていた。女の人は「クルマ」に入ると、 どこかへ行ってしまった。ぼくはひとりぼっちになった。 雪が降り始めた。 なんだか、眠たくなってきた……。 気づくとぼくは、見慣れた道を走っていた。 何をしようとしているのか、ぼくはすぐわかった。 「凛花ちゃん!」 ぼくは、家の女の人の名前を叫んで、家に駆け入る。 そこには…… 知らないぼくの同胞ー犬ーがいた。ぼくのベッドで気持ちよさそうに寝ている。 小さい人間の子供が、それを興味深そうに見ていた。 子供の顔は、凛花ちゃんにそっくりだった。 ぼくは涙を流して、広いおそらに昇っていった。 蓮の花言葉。皆さんは、ご存じですか? 「清らかな心」というものがあります。しかし、その裏には…… 「離れゆく愛」があるのでした。 end 長くなってしまいました… 感想お願いします! あと、良ければ私の過去作も読んでくださると嬉しいです。
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
えっ!?まって最高!!
あーやです^^* 私も花言葉を使った作品を3つくらい書いたんですけど、花言葉との絡ませ方が上手くて本当に尊敬です! 人間の言葉をカタカナで書いたりしててすごくよかったです! ファンになっていいですか!(は? 過去の作品も読みたいです(*^^*) 次の作品楽しみにしてます!
うまっ!
はじめまして♪ゆはって言います! めちゃくちゃ話に入り込んでしまいました…。 花言葉を使うとかお洒落ですね//// 語彙力めっちゃあって羨まし~>< ぜひぜひ過去作も少しずつ見させてもらいます!!
無題
面白かったです。 ちょこちっぷさんのは今作で初めて知ったので今から過去作を見たいと思います。 では!