今日も死神は罪を償い続ける。
私が生きてる意味って、あるんだろうか。 私が生きてる必要なんて、ないんじゃないか。 私が生きても、みんなが不幸になるだけなんじゃないか。 みんな、私のことなんて嫌いでしょ? 私、知ってるよ。 お母さんが、本当は私のこと「いらない子」だと思ってること。 お父さんが、私を「邪魔」だと思ってること。 お姉ちゃんが、私が妹で「恥ずかしい」と思ってること。 友達が、本当は私のことなんて友達でもなんでもないって思ってること。 男子の友達が、私を「菌扱い」してること。 先輩が、部活で「足引っ張ってばっかり」っていつも私を責めてること。 先生が、私を「学級の恥」だと思ってること。 赤の他人が、私を「根暗な人」だと思ってること。 知ってる、知ってる、知ってるから! もう、私をほっといて! やめて!やめて!やめて! 私をいじめないで! お願い!お願い!お願い! お願いだから……………。 「もう、怖くないよ」 男の子の声が聞こえる。 「こっちにおいで」 ーーーもう、全部捨てちゃおうーーー 私は、男の子についていくことにした。 「どこにいくの」 「とっても綺麗なところだよ」 私は、その景色を目の当たりにする。 あぁ、私、なんでついていったんだろう。 本当は、いきたくなかった。 「いきたくないよ………」 「何言ってるの」 男の子は、笑っていた。 「もう、逃げられないよ」 男の子は、私を"綺麗なところ"から突き放す。 「君はこっちじゃないから。じゃあね」 *** 「"鈴香"、嘘でしょ!?」 四十代くらいの女性が、眠っている少女に向かって叫んでいた。 「戻ってきてよ!お願いだから!」 その隣で、女性と同じくらいの歳の男性と、制服を着た女子高生が静かに涙を溢していた。 「鈴香、なんで死んじゃうのぉ………」 少女の友達らしき人物が大粒の涙を流している。 「鈴香、俺、本当は好きだったんだよ」 少女に片想いをしていたらしき男子中学生もいた。 眠っている少女、石川鈴香は、もう既に死んでいる。 石川鈴香は自分から死を決断したのだ。 俺は、石川鈴香を地獄へ運んであげただけ。 俺は、そういう運命なのだから。 彼女は、本人が思うより、ずっとずっと周りから愛されている。 彼女は、人を信じようとしなかった。 自分で自分の心に蓋を閉じていたのだ。 俺だって、彼女はあの世に行くべきじゃないってわかってた。 だけど、俺は何もできない。 俺も、自殺を図った人の内のひとりだ。 俺は人生がうまくいってなくて、自殺を決意した。 だけど、俺の未来は地獄だった。 自殺した者は、「自殺者専用の死神」になること。 自殺した死者を地獄まで見届けるのだ。 今日もまた、俺は罪悪感を抱いて生きていく。 これから彼女も、罪悪感を抱いて生きていくことになるだろう。 もう、死神を増やして欲しく無い。 人手は充分に足りてるんだから。 せめて死ぬなら、人生に満足してから死んでくれ。 ん?人は何のために生きてるのかって? そんな、意味なんてない。 だけど、生きる権利はある。 生きていけないなんていう義務はない。 今、生きているということを、誇りに思え。 人生を、楽しめよ。 今日も死神は罪を償い続ける。
いろんな相談先があります
子供のSOSの相談窓口
チャイルドライン[特定非営利活動法人
チャイルドライン支援センター]
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
すごっ!
12歳とは思えないぐらいおもしろいです・・・! 最後の死神の心情が切なくて、ほんとはやさしい死神なんですね~。 とにかくすごいです!
同い年とは思えないほど凄い!
どーも。しょっぴーがリアコ過ぎるです。タイトル通りです! 同い年とは本当に思えません!スゴすぎます!言葉に出来ない程すごいです!また違うのも書いてください!
いいね
しっかり感情がこもっていていいね