僕はその花を綺麗だと思えない。
あの日、君は道端に咲いた一輪の花を見て言った。 「綺麗だね。」 僕は反射的に言った。 「本当だ。綺麗だね。」 口ではそう言ったが、僕は心からその花が綺麗だとは思えなかった。 こんなちっぽけな花、どこにでもあるじゃないか。 彼女はこの花のどこが綺麗だと思ったのだろう。 「ねぇさっきの花、なんで綺麗だと思ったの?」 彼女は真っ直ぐな瞳を僕に向けて言った。 「だって、綺麗じゃん。」 予想外の答えに、僕は思わずたじろいでしまった。 そんな惨めな僕を置いて、彼女はしっかりとした足取りで歩いていく。 やっぱり、駄目だ。 彼女はあの花が綺麗と思えるのに、僕はそう思えない。 彼女の心は綺麗なんだ。だからあの花を綺麗だと思えるんだ。それを僕が汚してはいけない。 そもそも、こんなこと最初から分かってたんだ。 僕と彼女は正反対の方向へと歩き出した。 「さようなら」の一言も言わずに。
みんなの答え
辛口の答え
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ネーミングセンス最高
こんにちは。ナスビです=(^.^)= このタイトル見て読みました。 なんか映画のタイトルみたいじゃないですか? いいですねっ!それに話もいい。 表現の表し方も素晴らしかったです。 とにかく良かった!
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