天死病
私「天死病…ですか…?」 病気にかかったのは、突然だった。 医師「背中から生えた翼が、 体内の栄養を吸収し大きくなり 最終的には死んでしまう病気です。」 信じられなかった。 今まで大きな病気にかかった事は一度も無かった。 母「治療法は…」 母が聞くと、医師は静かに横に首を振った。 母「そんな…」 母が泣き出したが、私は現実を受け止められなくて呆然としていた。 ドッキリなんじゃないかとも思ったが、確かに昨晩、小さい翼が生えていた。 その日から私の入院生活が始まった。 日に日に大きくなる背中の翼。 増えずに、どんどん減っていく体重。 もう訳が分からなかった。 一度、ハサミで翼を切ったがまたすぐに生えてきた。 私「気持ち悪い…」 ほとんど毎日泣いた。 頭がグルグルして、何かをする気力も無くなっていった。 そんな私のゆういつの楽しみは、親友の結香がお見舞いに来てくれる事だ。 ガラララ… 結香「光菜ちゃん、来たよ」 私「ありがとう」 結香「親友として当たり前の事だよ~!」 結香が満面の笑みで答える。 私「そっか」 でも、私は笑えなかった。 翼が生えて2か月目、私はもう限界だ。 窓を開けて、空を見上げる。 綺麗な夕日が私の大きな白い翼をオレンジ色に照らした。 ここから飛ぼうかと思ったが、やめた。 一週間後、私はまともに呼吸をする事すら出来なくなった。 母と父と弟が呼ぶ私の名前も、次第に遠退いていった。 私の目には白い天井が見えるだけ。 私が目を閉じようとすると、結香が乱暴にドアを開けて入ってきた。 結香「光菜ちゃん!!」 私「…結香…」 私が声を絞りだして名前を言うと、結香は大粒の涙を流した。 結香「あのね、私ね、光菜ちゃんと親友になれて楽しかったよ!」 私「うん…」 結香「それでね、あのね…」 私「…ぅ…ん」 結香「…わ、たしね、光菜ちゃんの事忘れない、よ!!」 私「そっ……かぁ」 私は入院して以来、初めて笑顔になった。 家族は静かに泣いていた。 私「楽しかったよ」 私「バイバイ」 私は飛びっきりの笑顔で最後の言葉を発した。 ピーーーーー…… _私「ねぇおばあちゃん!お花集めたよ!」 おばあちゃん「すごい綺麗だねぇ。おじいちゃんにも見せてあげようねぇ」 私「うん!おじいちゃあーん!」 _終わり
みんなの答え
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面白い!
こんにちは。ナスビです=(^.^)= 設定が面白いですね! 分かりやすいし読みやすかったですよ! 結香ちゃんの素直な気持ち、すごい好き。 友達の絆を大事にしようと思いました。 感動したよ~!