最後の一本、誰が飲む?
「あっじゃあ心音の家でいい?」 「あー良いよ、そうだ彩花、久美子も誘おう。久美子も今日遊べる?」 「うん。遊んでいい?」 「どんとこい、私の家は駄菓子屋なのでね、お菓子は大量にあるぞ」 「ふふっ、体重超増加コースだね」 ということで遊ぶことになった。私は、天野心音、中学2年生。そろそろ約束の時間だから来ると思うんだけど、なかなかこない。だから、ラムネを用意した。昔ながらの強炭酸のやつ。準備をしている間に2人は来た。なんてタイミングが悪い。まあいっか、と二人を迎えた。 「おおっ、いらっしゃい、中、冷房効いてるよ」 「ありがと、お邪魔します」 「ほい、ラムネですぞー、今日もキンキンに冷えてるよー」 私は彩花と久美子にラムネを手渡した。それを飲みながら、喋ったり、テスト勉強をしたり…… 急に久美子がこんな話を振った。 「ねぇ彩花と心音、もしさ、このラムネ、次が最後の一本だったら、3人のうち、誰が飲む?」 「いや、それはもう私でしょ」 「心音、私でしょ」 「いやそこは3人で分けようよ」 久美子が仲裁に入った。まあ確かにそれが一番だよね。 「じゃあさ、もし最後の一本になったら3人で分けて飲もうね」 『うん!約束だよ!』 こんなことはないはず、だけど、とりあえず約束した。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「朝………か」 私は岡本心音、28歳。結婚もして、大人っぽくなって、まぁまぁいい企業にも就けて結構幸せな人生を過ごしていた。朝が苦手なのは子供の時から変わらないけど。 ちょうど2ヶ月前くらい、パパが死んだ。59歳と、早死にだった。今はママがひとりで駄菓子屋を営業してる。ママはしっかり者だからしっかり営業できているみたい。今日はその様子を見に、彩花と久美子と私で駄菓子屋に行くことにした。 「わぁっ、久しぶり!彩花も久美子も髪切ったのね、さっぱりしてる」 「うん………どうかな?」 「やばい、めっちゃ似合ってる」 喋りながら駄菓子屋の前まで来た、その時だった。 「ああっ、心音ちゃん……だったっけ、お母さんが……」 知り合いのおばさんが声をかけた。駄菓子屋の中には、お菓子の棚と、最後一本のラムネと倒れたママがいた。急いで救急車を呼んで、ママの意識が戻るのを病室で待った。でも、ママは還ってこなかった。泣きながらも駄菓子屋に帰った。その頃にはとっくに夜だった。いつものテーブルで二人に慰められた。そして久美子が何かを思い出したかのように、ラムネのボトルを持ってきた。昔ながらの強炭酸のやつ。 「二人とも、覚えてる?あの約束。」 「そういえば…… 「ねぇ彩花と心音、もしさ、このラムネ、次が最後の一本だったら、3人のうち、誰が飲む?」 「いや、それはもう私でしょ」 「心音、私でしょ」 「いやそこは3人で分けようよ」 久美子が仲裁に入った。まあ確かにそれが一番だよね。 「じゃあさ、もし最後の一本になったら3人で分けて飲もうね」 『うん!約束だよ!』 「ほら、3人で分けようよ、これが最後なんでしょ?跡継ぎしないらしいし。」 「……そうだね、せっかくだから、中学の時お気に入りだったあのグラスで。」 そう言って、私は三つのグラスに出来るだけ均等に分けた。 「それじゃあ………」 『乾杯!!!』 最後のラムネはいつもの強炭酸のやつのはずなのに、今までとは違う『青春の味』がした。すぐ飲み終わっちゃったけど、なぜかいつもより美味しく感じた。 『じゃあ、彩花、久美子、そして私も。この味を永遠に忘れないでね!』 『もちろん。絶対忘れない。』 私たちは、指切りを交わした。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー もちもちです。感想とか書いてくれると嬉しいです^_^是非次も見てくれると嬉しいです。
みんなの答え
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お母様ぁぁぁあ!
もちもちさんこんにちは!しろくま♪です! この小説、素晴らしいです。。 タイトル、主人公の言葉使いや感情。全てが1000000000点です。 何も言う事ないです。(偉そうにゴメン!) 読んで良かったと、心から思えました。 ありがとうございます! もちもちさんこれからも応援してます! それでは☆彡