短編小説みんなの答え:4

月の夜に太陽はいなくなった。

いつもいつも元気に騒いでいるあの女を見ていると、正直言って疲れる。 まるで四十度越えの真夏日にトライアスロンをしている感じだ。 すると、騒がしい陽キャの女と目があってしまった。 ずんずんと俺の方に歩いてきた。 「ねぇ、一ノ瀬君。君、課題出してないでしょ。もしかして、課題忘れたの?」 あ、しまった。 「ちょっと待って。 (…あ、あったあった。) はい、どうぞ。」 「はぁい、今、ありがた~く課題を受け取りました。…ってかてか、一ノ瀬君って隠キャなの?」 いきなり何を聞くんだ。この女は。 「知らないよ。それがどうかしたのか。」 「ふふふ。別になんでもないよぉ~。じゃ、まったね~、一ノ瀬君!」 あー、はいはい。どうしてこの女はこんなに慣れなれしいんだ。 ふぅ、やっと落ち着く。 「ねぇねぇ」 「うわああああああああっ。…って、また君か。今度はなんの用なんだ。」 それにしても、静かに背後から来るとはな。気づかなかった。 「もう、『君、君』ってさ。私にも【結菜(ゆいな)】名前というあるんだからねー。 …あ、でさでさ、今日の放課後、屋上に来てくれないかな?大事な話があるからさっ。お願いね!」 そう言って、結菜という女は走り去っていった。 …憂鬱だ。 〈放課後〉 どうしてあの陽キャの結菜という女が、隠キャの俺を呼び出したのか。 そして、話とはなんだ。恐怖しかないぞ。 すると、結菜が走ってきた。 「おい、結菜という女。3分ほど遅刻だぞ。」 「細か、一ノ瀬君。それに、『という女』はいらない!…んで、話なんだけど。」 急に結菜は真面目な顔になった。 俺の脳裏は、『告白か!?』という勝手なことを考えてしまった。 でも、それとは正反対のことが告げられた。 「私、病気なんだ。病名は秘密だけどね。 …ねぇ、一ノ瀬君。これから私が言うこと、絶対の絶対に誰にも言わないでね。」 ごくり。 「余命……一ヶ月。」 なんだ、この感じは。 俺の母さんが余命を告げたときみたいだ。 そして、母さんを守れなかったときみたいだ。 「…私ね、もともとはクラスでいじめられて、隠キャ。中二までは。でも、転校をきっかけに、変わろうと思ったの。『今年、新しい学校では隠キャ克服して、新しい自分に生まれ変わるんだー』って。 …でも、ある日突然体調が悪くなって、病院に行ったら病気だったって。しかも余命宣告までされてさ。もううんざりだよ。なんで私が?って感じ。 だから私、決めた。 今を思う存分楽しむの。後悔のないようにしたいから。」 後悔のないようにしたいからー その言葉で、ズキンとした。 俺は、結菜を守らなくてはいけない、守りたい。後悔のないように。 もう、二度とあんな思いをしたくない。 「俺、その話聞いて思った。『こいつは本気で一生懸命生きてる』ってこと。結菜の言葉で、すごく生きる意味が分かったっていうか、勇気出た。…だから俺ら、友達にならないか。」 結菜の顔がパァッと明るくなった。 「いいよっ。私たち、友達ね!」 結菜はこれ以来、学校に来なくなった。 体調不良で病院に入院しているらしい。 すぐに俺は結菜の病院にお見舞いに行った。 結菜は、少し顔色が悪いが、体調は大分良くなったらしい。 普通に話せるし、飲食もできるから大丈夫だろう。 俺は行ける日は必ず結菜のお見舞いに行くことにした。 この時の俺は、これからのことを何も知らなかった。 結菜が入院してから三週間三日が経つ。 もうそろそろ…一ヶ月。 だが、余命を信じてもいけない。余命宣告されても死んでない人は山ほどいるのだから。 それにしても、今日は結構遅れた。もう夜だ。 ガラガラっと病室のドアを開けると、 「はぁ、はぁ、はぁ…」 結菜が痙攣(けいれん)を起こしていた。 ……嘘…だろ? 俺はすぐに看護師を呼び、結菜の手を握った。 だが ピーー 月の夜に、太陽だった結菜は、もう動かない人形になってしまった。 伝えられなかった。 俺は、結菜のことが     好き *あとがき* こんにちはぁ!エナガ大好きなシマエナガでーす! 今回は、初めて切ない&失恋物語を書かせていただきました!(なんか落差激しくないか) 結菜は一ノ瀬君のことを、どう思っていたのでしょうか・・・? 皆さんの意見是非聞けたらいいなーと思いまぁす。(答えなくてもいいよ) 関係ない話ですが、意外に夏って短いもんですねぇ。もう9月か~。 でも、まだまだ暑い日は続きます!油断は禁物ですよー! では!

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好きです...

まずシマナエガさん、2度も私の拙い小説にコメントいただきありがとうございました! 結菜ちゃん...ただの陽キャじゃなかったのね...。持病がある上に余命宣告もされてあんなに明るく振る舞えるの本当に凄い...尊い、って言うのかな... 初めて小説読んでウルっときました。ありがとうございます。これからも応援させてもらいますね!


いいストーリー!

とってもしんみりしました。 最後悲しかったですね。思いが伝えられないまま、、、 書き方も読んでて飽きなかったです。 2行位読んだら最後まで読んでました! 面白かったです!本当にいい話だ~


おー!

面白かったです!ただの騒がしい子じゃなかったんだね…。 結菜は、友達って思ってたら私的に好きです(笑)多分「友達」って響きが結菜は嬉しいと思うから、です! えっと、アドバイス…要素が多くて、展開が早く感じてしまいました。心理描写というより、説明文が多くて…。 短編なので、あんまり要素を増やさない方がわかりやすいんじゃないかな?と思いました。偉そうにすみません…|ω・`) なにか意図がありましたら申し訳ないです(・ω・`*) でもとっても素敵なお話でした!次作も楽しみにしています♪


うぅ…

『後悔のないようにしたいから』って言葉、すっごく心にのこりました!!。 きっと結菜も、一ノ瀬君のこと好きだったんじゃないかな。 だって、病気のこと一ノ瀬君に打ち明けたから!!。 それに、最後凄く泣けますねえ。 心に残る小説でした


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