浮気。
『はぁー。』 小さなため息が、白い煙となり、空へと空へと飛んで行く。 それをぼんやり見てた。 『梨ー花!どしたし?』 元気で少し天然なマユカがいつもより、元気な声で話しかけてきた。 『ほんとにどしたの?梨花』 大人っぽくて、男子とわず、女子にもモてる、清香(さやか)までも聞いてきた。 『実は……』 『梨花ーーーー!』 言いかけた瞬間、梨花の彼氏、悠叶(ゆうと)が梨花を、大きな声で呼ぶ。 誰もいない秘密の場所に響き渡った。 『あ……ごめんね。二人とも。また話すね』 そういって、梨花は悠叶のもとへ、パタパタと走っていった。 もともと小柄な梨花がパタパタと走っていく姿は、小動物のようだ。二人はその様子を眺めた。 キーンコーンカーン 誰もいない放課後。 清香は梨花の話の続きを聞きにきた。 一方、マユカはというと…… 今日、購買の超人気パン、《カレーパン》が、売り切れていたらしく、明日には取っておくようにと購買のおばちゃんのもとへ、言いにいっている。 『よし、三人集まったね。』 清香が透き通るような優しい声で話す。 『で、どしたの?』 マユカが淡々とした声で聞く。 『あのね。わ、私の彼氏の悠叶……ね。実は……浮気してると思うんだ。』 自信気のない声で、ボソッと呟いた。誰もいない教室に、響き渡った。 『……は?しょ、証拠は?』 さっきまで元気だったマユカが驚いたような顔でこっちを見る。 『何かきっかけはあったの?』 冷静な清香は震えていた梨花を治めながら、聞いた。 『実は……』 * 『ねぇねぇ。悠叶、!クリスマスイブって……空いてる……?空いてたら出掛けたいんだけど……』 『あー。ごめん。俺、その日バイトあるから。』 『え……わ……わかった。じゃあね……』 * 『って感じだったんだけど……』 泣きそうな声を押し殺しながら言ったその言葉は、清香とマユカの心に刺さった。 『……それ絶対浮気じゃん!あんのヤロォ。ぶっ殺すぞ。』 自分の事のように怒るマユカ。 『確かに。クリスマスイブに恋人との楽しみを断るなんて…… 』 梨花に共感する清香。 二人の良いところは、きっとここなんだろう。そう静かに梨花は思った。 『だ、だからさ、イブの日、彼氏の浮気が本当か、調べたいの。だから、バイト先に付いてきてくれない……?』 不安気な声を挙げながら、上目遣いで二人を見つめる。 『やってやろーじゃん。』 『マユカ。落ち着いて。浮気してると決まった訳じゃないから。』 この二人の調子は、いつものことだ。2人が付いてきてくれるだけで、自信が持てた。 そして、イブ当日。 悠叶のバイト先に着いて、悠叶らしき人を見つけた。サンタの格好で、ケーキを売っていた。 『うーん。今の所以上なし!』 探偵のように楽しむマユカ。 『探偵みたいね。』 落ち着いている清香。 『浮気なんかしてないよね……?』 不安がる梨花。 すると、悠叶の前に、セクシーな格好をした、歳上っぽい女の人がやってきた。 『ねぇー。悠叶。遊ぼー?w』 『ちょっとまってろよ。このバイト代で婚約指輪買うからさ。』 声は少ししか聞こえなかった。でも、梨花には聞こえたのだろう。恋する乙女の耳は、地獄耳なのだから。 すると、反対側から、真面目そうな、眼鏡をかけた黒髪がよくにあう、女の人がやってきた。 おそらく、同い年だろう。 『え!?悠叶くん!?その人だれ!?』 『え!?綾香!?なんでいんだよ。!』 『え!?悠叶!?このじみ女誰!?』 これが本当の修羅場という物なのだろう。清香とマユカはそう思った。それを見ても、何も言わない梨花。 『みんなごめん!こんなことに付いてきてもらったのに。』 何事も無かったかのような笑顔をしている。それがまた怖い。二人は思った。 『帰ろっか。』 それから一度も、梨花は後ろを振り返らなかった。 そのあと、梨花は悠叶のことを、ぶっ叩いたそうだ。 恋する乙女は、怖いこともあるらしい。 二人は恋について、学んだ。
いろんな相談先があります
子供のSOSの相談窓口
チャイルドライン[特定非営利活動法人
チャイルドライン支援センター]
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
さっこう!
あーやです^^* いや、もちもちさん最高! 梨花もぶっ叩いたとかマジで最高! 恋愛はハッピーエンドだけじゃなくても、十分面白いんだなっておもったよ! 次の作品も楽しみにしてるね!
すごい!
内容がなんとも言えない凄さ! 表現も上手で!素晴らしい! 清香とマユカの性格が好き(笑) って…なん股してんだよ悠叶!(笑) 最後に梨花が悠叶をぶっ叩けて よかった(笑)スゴく面白かったです!
気っ持っちいぃ~~
どうも-、ののです。 私、浮気男とか二股男大っきらいです! なので気持ちい~