【短編小説】【恋愛】君の涙は偽りの涙
俺は今、同じクラスの女子 高峰美百合(たかみねみゆり)に想いを寄せている。 その名の通り、百合の花のように美しい人。 その上頭もいい。 だが、彼女は一つだけ変わった特徴がある。 泣き虫なのだ。 彼女はよく泣く。転んで少し擦りむいただけでも涙をこぼす。 俺は、最初のうちはちょっと可愛いと思っていた。 しかし、そうではなかったのだ。 美百合がクラスの女子と話していたのを、俺は偶然小耳に挟んだ。 「ねえ、今日の演技どうだった!? 結構いい感じにできたと思うんだけど……」 …演技?何の話だ? 「美百合~、上手すぎて本当に悲しんで泣いてるみたいだから、 やりすぎるのはやめなよw」 …は? 俺は数秒、固まったまま動けなかった。 今まで彼女がこぼした涙は、全て『偽物』だったってことか? 今まで心配していた自分が馬鹿みたいに思えた。 そういえば、黄色い百合の花言葉は、『偽り』だったっけな…。 これからは、美百合が泣いてもそれは偽物だと思う事にしよう…。 美百合は、今日も泣いている。 俺が曲がり角で彼女とぶつかった時だ。 そんなに痛くもないと思うんだが…。 「ふぇ~~~ん…」 …やっぱり、ちょっと可愛い。 いや。これは偽物なんだ。 今日もただの『演技』をしているだけだ…。 ある日。俺はスーパーでたまたま福引券を貰ったので、 一回引いてみた。 ガランガラン……。 出てきたのは、見たことのない色の玉だった。 「大当たり~!2等、●●遊園地ペアチケット~!」 福引の店員がベルを鳴らした。 ぺ…ペアチケット…… 俺は唾を飲み込んだ。ふと思いついたのは、 美百合の顔だった… 「た…高峰さん…っ!あの…こ、今度の日曜日とか、 遊園地……行きません?」 緊張して敬語になってしまった…。 美百合の目から涙がこぼれる。 (それも…偽物なんだろ……) 俺は少し悲しくなった。 「ぐすっ……じゃっ……じゃあっ……次の……日曜日っ…! 嬉しいっ…」 俺は唐突に思った。 ああ、これはもしかしたら、美百合の涙の中で数少ない、 『本物の』涙なのではないか、と。 俺は更に、美百合の事が好きになった。 end 読んでくださってありがとうございました♪ *:.。. o(≧▽≦)o .。.:* 感想お聞かせください~!
みんなの答え
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すごい!
すずでぇーーーーーーーっす!(長いわ!) おおーすごいですねー!! 恋愛小説わたしも書いてみたいんですが想像力やばいのでね笑 ふむふむ、、そう書くのか… 美百合ちゃんは最後本物の涙だったんですねー!(*´∀`*)ヨカッタ! でも本当に演技なのかな…笑 思わず物語の中に引きずり込まれちゃいましたね! あ、暇でしたらわたしの書いた小説も…ま、見なくていいですよ! また次の機会に! では♪
ファンになったぞぉぉぉ!
こんにちはぁ!エナガ大好きなシマエナガでーす! ちょ、ちょこちっぷさん…話上手すぎひん!?(いつもは使わない関西弁w) タイトル通り、ファンになっちゃいましたぁぁ! それにしても、美百合が演技してるとはね…。驚きだ! また小説見たいです!(なんか上からだな) では!
おお…何とおっしゃいますか…
今回の作品も素敵だ!! 何というか…考えさせられるな~… 主人公がチケット見せたときの涙は、本物の嬉し涙なのか…、それとも嘘泣きなのか…。 そもそも「演技」というのは、美百合が流した涙に対してなのか…。 おお…! 何とも言い表せない程の素晴らしさ! ちょこちっぷさんのファン第1号にさせて下さい!!