君を呼び捨てで呼ぶ日。
『桃太(とうた)』。 こんなに可愛い男子の名前ってあって良いの? 出席名簿を見ながら私はつくつぐ思う。 桃太_天草桃太(あまくさとうた)は同じ二年四組のクラスメイトであり、私の好きな人でもある。 それを考える度に自然に頬が緩んでしまう。 「ちょっと琴。顔にやけすぎ」 不意に横から、クラスメイトでもあり仲の良い桜に顔のにやけを指摘された。 私の本名は、「真琴」。だけど友達によって「まこ」や、桜のように「琴」と呼ぶ人もいる。 いわゆる「何でもネームなのだ」(私命名)。 ま、そんな事は置いといて…。 「だって~。桃太って可愛いじゃん」 「そうかな?私的には可愛いのは名前だけのような…。ていうか、名前すら可愛いのか…?」 「可愛い!」 すると、ちょうどよく桃太が教室に登校してきた。 「よっ。真琴」 桃太が私の横を通りながら言う。 「よ、よっ!桃太…くん」 私も慌てて言い返す。 私のことを「真琴」と呼び捨てで言うのは桃太くらい。 でも、それが私にとっては信じられないくらい嬉しい! でも…。気兼ねなく「桃太」と呼びたい。でも、馴れ馴れしくないかな? 私は、桃太と話す口実を考えながら桃太の机に近づくと、誰かとぶつかった。 「もーもた!おはよー」 ぶつかられた方向を見ると、そこにいたのはいつも桃太と話してる幼なじみらしい、虹湖(にこ)ちゃんだった。 「おいっ。虹湖!「ももた」じゃねえし!桃太だし」 桃太もすかさず言い返した。 「良いじゃんももたで~。昔からももたって呼んでたし!」 虹湖ちゃんがそう、わざと大きな声で言うと教室の半分からため息が漏れていた。「虹湖ちゃんがいる限り桃太君は無理だよね…」そんな囁きが聞こえて来る。 そうか。虹湖ちゃんも、桃太が好きなんだ。だから、わざと…。 虹湖ちゃんは、一度原宿でスカウトされた、という噂があるくらい可愛い。 だから、皆諦めるのだ。 ――私だって最初は諦めようかと思った。でも。 「真琴」そう呼んでくれたことが嬉しくて、諦められない今の自分がいる。 だからこそ、幼なじみという肩書きでライバルを蹴散らす虹湖ちゃんにも余計腹が立つ。 私は桃太が振り向いてくれるまで頑張るつもり。 君を呼び捨てで呼ぶ日は来るのかな。 心の中で、ひたすら来て!と願うしかない私はまだ、遠いみたい。 その日の放課後。 帰宅部の私は踏切付近を、ゆっくり歩いていた。 すると、喉がカラカラになってた事に気づき近くにあった自動販売機を覗く。 『烏龍茶・カルピス・コーンポタージュ・アメリカンバナナレモンティー』 「な、なんじゃこりゃ…」 個性的過ぎて引きそう。 何よ、アメバナって…。(略した) めちゃくちゃ興味を惹かれるんですけど~!! 私が買おうと自動販売機に100円を一つ入れようとした時。 「あ、真琴じゃん!」 こ、この声は…。 横を向くと、早めに部活が終わったのか軽い足取りでスキップしていた桃太がいた。 「桃太!…あ。」 自然に口に出た。 私の夢は一日で叶ったみたい。 その奇跡に感動しながらも、部活が早く終わったからとスキップをしていた桃太にますますぞっこんな私であった。 END どうも、利久と申します(-^〇^-) 「君を呼び捨てで呼ぶ日」読んでくれてありがとうございます。私的には、少し真琴ちゃん積極的すぎかな…とキャラの構図に悩みましたが、「こういう子もいる!」と少し積極的で、でも乙女な真琴ちゃんが出来ました!笑。 そして「アメバナ」!飲みたい、という方が結構いて驚きました笑。 感想やアドバイスなどがあれば、書いてくださると私はとても嬉しいです。 いつもより、短くてごめんなさい…(≡≡;)
みんなの答え
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アメバナだ~!
こんにちは。ナスビです=(^.^)= アメバナが出てきて嬉しく思ってます! 今回はすごくキュンキュンしてしまいました♪ タイトルからもう好き~ 面白かったです! しかも文章力ほんとすごいですね。羨ましいです!
わああああああ!
こんにちはぁぁ(*´∀`)ヨッ ましろです!前までましろりでした(笑) 利久ちゃん、かな? 男の子だったらごめんね! 題名からもう好きです!(笑) なんかベストセラー級の題名ですよ! キャラとかもしっかり考えてるんだなぁって感心しました! 私的にラブコメが好きだからこういう小説すごい好き\(`∀´)/ 次作も楽しみにしてます! アメバナってかわいい(笑)